「援護」活動は自衛隊全体で積極的に実施されている一方で、「退職自衛官」の存在が社会に浸透しきれていない現実も。「退職自衛官をもっと知ってほしい」。こうした方針を掲げる航空自衛隊は、危機管理のイベントに参加したり企業関係者らを対象に輸送機を使った研修を実施するなどし、積極的に広報活動を展開中だ。彼らの活動を通し、退職自衛官をめぐる現状、空自としての思いなどをまとめた。
「援護」活動は自衛隊全体で積極的に実施されている一方で、「退職自衛官」の存在が社会に浸透しきれていない現実も。「退職自衛官をもっと知ってほしい」。こうした方針を掲げる航空自衛隊は、危機管理のイベントに参加したり企業関係者らを対象に輸送機を使った研修を実施するなどし、積極的に広報活動を展開中だ。彼らの活動を通し、退職自衛官をめぐる現状、空自としての思いなどをまとめた。
危機管理産業展で〝自衛隊=人材募集〟を展開
令和7年10月1日から3日の間、東京ビッグサイトで開催された「危機管理産業展(RISCON TOKYO=RISCON)」。危機管理分野に特化した国内最大級の専門展示会に、航空幕僚監部募集・援護課がブースを出展した。退職自衛官の雇用促進を目的とした広報活動を行うためだった。
〝自衛隊=人材募集〟という新しいイメージ
実際、ブース内で真剣に説明に耳を傾けるビジネス関係者の姿が多く見られた。日を追うごとに説明に当たる隊員にも余裕が生まれ、初日に苦労していた来場者の誘導がスムーズに行われるようになったり、ブース内での説明も連携がとれ、より的確に情報を伝えられる体制が整っていったという。
VR体験で空自理解を
別会場で実施された航空機VR体験のデモンストレーションも人気を集め、行列ができるほどの盛況ぶりだった。
参加者は隊員の誘導で上空を見上げたり周囲を見渡したりと、臨場感ある映像に夢中になっていた。「初めて体験したが、大人でも思わず熱中した」といった声も寄せられ、空自の活動を知ってもらう好機となった。
専門知識を身に付けている自衛官
自衛官は組織管理能力や危機管理能力、安全保障に関する専門知識などを身に付けている。民間でも「即戦力」として活躍できる人材だ。とくに危機管理分野では、被害想定と対応策の立案、訓練の企画・実施など、実践的な能力が求められる場面で力を発揮できるのだという。
今年で21回目を迎えるRISCONは、主催のRISCON TOKYO事務局によると昨年を上回る1万9622人が来場。
危機管理分野への社会的関心の高まりがうかがえ、その中で退職自衛官の雇用に関する情報発信を行う意義の大きさが改めて示された。