陸上自衛隊の動画コンテスト「ムービー・オブ・ザ・イヤー」(MOTY)の授賞式が3月11日に開催され、2通信大隊が制作した「大雪の湯」が陸幕長賞に選ばれた。
陸上自衛隊の動画コンテスト「ムービー・オブ・ザ・イヤー」(MOTY)の授賞式が3月11日に開催され、2通信大隊が制作した「大雪の湯」が陸幕長賞に選ばれた。
今回の動画コンテストのテーマは、「陸自隊員、それぞれの最前線!」。前回のテーマ「強靭(きょうじん)な陸上自衛隊の創造」に比べ、より隊員の取り組みに焦点を当てた内容となっており、応募作品もテーマに沿った構成となっていた。
特に陸幕長賞に選ばれた2通信大隊が制作した「大雪の湯」は、能登半島地震に伴う災害派遣活動の中、被災者を支える隊員らにスポットを当て、被災者とのふれあいも描かれていた。
また、プロ映像作家の評価で決まる「最優秀賞」に1空挺団が制作した「生地に咲く落下傘の花」 が選ばれたほか、新しく導入された「いいね数」で受賞が決まる「SNS賞」では、水陸機動団の「強襲奪回」が他を圧倒するいいね数を獲得し、初代「SNS賞」に輝いた。
授賞式では、受賞者に森下陸幕長から、賞状とガラス製の楯が送られた。森下陸幕長は、「部隊の現場を熟知した諸官でなければ撮影できない写真や動画は、陸自の活動を部内外へ広報する貴重なものであり、直接、感謝を伝えるため表彰式を開催した」と受賞者をたたえた。
動画コンテストは部外広報用動画の作成を通じた国民、同志国などの陸自に対する信頼と協力の獲得、動画作成技術の向上を目的として昨年から始まった。
受賞作品は次の通り。
陸幕長賞「大雪の湯」
2通信大隊 一宮亜也2陸曹
最優秀賞「生地に咲く落下傘の花」
1空挺団 長野本誉2陸曹
SNS賞「強襲奪回」
水陸機動団 氏家隆也2陸曹