山形地本新庄地域事務所(所長・坂本1陸尉)は11月29、30の両日、山形県新庄市に所在する最上広域交流センター「ゆめりあ」で開催された「東北クリエイターズフェスタ2025」に参加した。
山形地本新庄地域事務所(所長・坂本1陸尉)は11月29、30の両日、山形県新庄市に所在する最上広域交流センター「ゆめりあ」で開催された「東北クリエイターズフェスタ2025」に参加した。
イベントは、新庄・最上地域のクリエーターや作家活動をしているメンバーにより企画された。新庄所のオリジナルキャラクター「くじらもちくん」と「はたなすくん」をデザインしたイラストレーターのいなばせいらさんも同フェスタ実行委員会のメンバーとして参加した。
当日は、県内外からさまざまなジャンルのクリエーターが参加したほか、会場はSNSなどで開催を知った多くの来場者でにぎわった。
新庄所はイベントに最上地域の自治体枠で参加し、自衛隊ブースを出展。来場者はクイズ形式の間違い探しゲームやガチャガチャを楽しんだ。
ほかにも、新庄所で作成した「手描きQRコード」を展示し、多くのブース来場者が本当に読み取れるか試していた。QRコードを読み取ると新庄所員のLINEにつながり、自衛隊に興味を持ってくれた人たちとの交流を深めるために活用している。
また、イベントには県内の各自治体から「ゆるキャラ」が駆けつけ、ステージに集合し、会場をさらに盛り上げた。
新庄所は「東北クリエイターズフェスタは今回が初開催だったが、多くの来場者でにぎわい、募集対象者と交流を深めるなど、大きな成果を収めた。イベントが大盛況に終わり、さらなる進展が期待できるため、次年度以降も継続的に参加し、自衛隊の活動などを積極的に発信していく」としている。
<編集部より>
クリエーターと自衛隊。一瞬、「接点」を考えてしまいました。防衛日報の本日(12月25日付)1面のトップ記事です。山形地本新庄地域事務所が参加したのは、「東北クリエイターズフェスタ」という地元のクリエーターや作家活動をしているメンバーが企画した、作品の展示・販売・交流ができるイベントでした。
読み進むと、冒頭の接点が判明します。新庄所のオリジナルキャラクター(「くじらもちくん」と「はたなすくん」)のデザインを担当した「いなばせいら」さんがフェスタの実行委員会のメンバー。その関係もあってか、新庄所は最上地域の自治体枠で参加したということです。
考えれば、隊友会や家族会をはじめ、地本の募集相談員など普段から自衛隊を応援し、活動を支援してくれる人たちは当然のことですが、普段は何らかの仕事に従事しています。その「縁」やつながりの重要性です。こうしたイベントにも自衛隊が顔を出せることがとてもありがたいことなのかなと思います。
今回、新庄所はブースを出展。クイズ形式の間違い探しゲームやガチャガチャを楽しんでもらったほか、「手描きQRコード」なるものを独自に作成。読み取ると所員のLINEにつながる仕組みでした。
「なぜ、ここに自衛隊?」「何をしているのだろー?」と駆け付け、「こういうのがあるよ!」と隊員からコードの説明を受け、試してみると最後は所員へ―。「なぁーんだ、そういうことか」。来場者の興味・関心をくすぐる「演出」もなかなかでした。
何よりも、自衛隊とのまさに接点が生まれる瞬間でもあります。クリエーターと自衛隊の関係はどこかに行ってしまい(それもよし)、単純に楽しんでもらえばそれでまずはOK。後ででもいいのです。「そういえば、自衛隊がいて、何かおもしろいことをしていたな…」と思うことは。
実行委員会の告知を読みました。企業や行政とクリエーターが直接つながることができるフェスタは、「アートにイラスト、ハンドメイド、クラフト、謎解きなど、好奇心と想像力を刺激する、わくわくの2日間」…。ローカルクリエーターに光を当て、地域と社会、仕事へとつながる‶出会いの場〟などというフレーズもありました。
文化的な要素が色濃いフェスタかと思いますが、イベントはイベントです。どんなイベントであろうが、声をかけてもらえるのなら馳(は)せ参じることは、自衛隊を少しでも知ってもらう意味で欠かせないものです。
たとえ、装備品の展示や制服試着などがなくても、自衛隊の活動そのものを紹介できるものではなくてもいいのです。迷彩服を着たおそらく、会場では独特な雰囲気を醸し出していたかもしれませんが、それもまったく問題なしです。
隊員たちがあらん限りの声でPRに努める姿こそ、立派な広報活動。これからも、意外性があるイベントだってかまいません。いろいろなジャンルの集まりにどんどん、顔を見せてほしいものです。
※「クリエイター」は用字・用語上の表記は「クリエーター」としますが、フェスタの固有名詞なので、そのままにしています。分けていても問題ありません。