釜石港に多用途支援艦すおう 初寄港で地域と交流|岩手地本

多用途支援艦「すおう」、東北方面特科連隊、東北方面航空隊

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見学に並ぶ長蛇の列

防衛日報 2025年8月19日付


 岩手地本(本部長・菅原1陸佐)は7月4日から6日の間、釜石港で海自横須賀地方隊横須賀警備隊支援の下、多用途支援艦「すおう」(艦長・角田2海佐)の特別公開と一般公開を実施した。


 「すおう」は、護衛艦の訓練支援、護衛艦の曳えい航、物資輸送などを任務としており、艦名は「周防灘」の「すおう」が由来。釜石市での艦艇広報は18年ぶりで、「すおう」の寄港は初めて。3日間ともおおむね天候に恵まれて気温が高い中、県内外から約1900人の来場者があった。


 入港当日の入港歓迎行事では、釜石市より記念品として釜石市の代表的な郷土芸能の「虎舞」の「虎頭」が送られるとともに、釜石市こども園の園児による「虎舞」が披露され、盛大に行われた。


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入港歓迎行事


 また、夜には艦長以下岩手県出身の「すおう」乗組員と釜石市長をはじめとする関係者との歓迎夕食会が和やかに実施された。


 見学では、「すおう」乗組員の案内による艦内見学が実施されたほか、体験喫食でカレーを堪能(たんのう)した。


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体験喫食


 また、岩手駐東北方面特科連隊、9高射特科大隊からも車両展示などの支援を受けるとともに、東北方面航空隊によるヘリの展示飛行も行われ、来場者からは、さまざまな装備品を見ることができ、楽しかったとの感想があった。


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装備品展示


 広報ブースでは「南極の氷展示」「無料カプセルトイによるオリジナルグッズの配布」「制服の試着体験」などを行い、自衛隊に対する理解を深めてもらった。


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広報ブースの様子


 岩手地本は「今後もさまざまなイベントを通じて、地域住民の自衛隊に対する理解の醸成を図るとともに、隊員の募集活動に邁進(まいしん)していく」としている。