倶知安駐北部方面対舟艇対戦車隊(隊長・田中2陸佐)は9月28日、留寿都村で実施された防災訓練に参加した。
訓練は、留寿都村がこれまで比較的災害が少なく、住民の防災に対する意識がやや希薄であるという懸念から、防災意識向上を目的として企画された訓練で、村として今回初めて実施された。
北部方面対舟艇対戦車隊は、防災担当の隊員によるクイズを交えた防災講話をはじめ、野外炊具によるカレーライスの炊事、災害時に使用する装備品の展示、自衛隊車両の体験試乗などを楽しみながら学べるよう工夫を凝らして実施。
住民らは真剣に講話に耳を傾け、展示や体験では隊員と話をしたり質問をしたりするなど、交流を交えながら参加していた。
また、訓練の企画統轄を行う佐藤留寿都村長をはじめとする職員も講話や展示などを研修し、住民とともに積極的に見学や体験を行う様子が見られた。
訓練には約70人の住民が参加。訓練の最後にはカレーライスが振る舞われ、「すごくおいしい」などの感想が寄せられるなど好評を博した。
佐藤村長はあいさつの中で、「自衛隊の皆さまのご協力により、これまであまり意識されていなかった『防災』について考えるきっかけをつくることができた」と述べ、隊員に対する感謝とねぎらいの言葉が送られた。
訓練を担当した松木1陸尉は、「防災意識の向上に寄与できてよかった。今後も各町村と連携していきたい」と話していた。