「坂出商業文化祭」を支援 同校出身のリクルータ活躍|香川地本

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香川地本(本部長・上田1陸佐)は12月7、8の両日、与島プラザで開催された「坂出商業文化祭『与島万博 アソビとせとうちの食』」を支援した。
 
15即応機動連隊などが装備品展示で支援

 イベントは、生徒が仕入れから販売、経理までを実践する経験を通して、責任感を得ることに加え、協働することにより、協調性や礼儀などを身に付け、成就感を体験し、豊かな人間性を育成することを目的に開催された。

 香川地本は、与島パーキングエリア駐車場で、15即応機動連隊、14通信隊からの支援を受け、偵察用オートバイ、1/2トントラック、野外通信システムの展示、広報ブースを出展。災害派遣に関する写真パネルの展示、ステージでの防災クイズなどを行った。

装備品展示

装備品と記念撮影する来場者

地本キャラも活躍

 また、各部隊から坂出商業高校出身のリクルータによる自衛隊体験談説明の支援を受け、自衛隊の職種説明や入隊前後の自身の経験談などを会話に交えながら、対象者と楽しそうに会話する様子が見受けられた。

 広報ブースを訪れた人からは、「年齢の近い隊員と話ができ、入隊前後のイメージアップにつながりました」「大型の自衛隊車両の試乗や見学ができ、良かったです」などの声が広く寄せられ、大いににぎわった。

 香川地本は「今後も自衛隊に対する理解、親近感の醸成を図り、募集基盤を拡充すべく魅力ある広報活動を実施していく」としている。


◆関連リンク
自衛隊香川地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/kagawa/

 本州四国連絡高速道路株式会社などJB本四高速グループなどが主催した瀬戸中央自動車道の利用者に対するお客様感謝イベント「与島万博~アソビとせとうちの食~」に地元の香川県立坂出商業高校がコラボし、地本はメイン会場となった与島(よしま)パーキングエリアで部隊の協力を得て装備車両の展示や災害派遣活動パネル展、防災クイズなどの広報活動をし、さらなる「コラボ」を実現…。

 防衛日報の本1月1717日付)1面の香川地本の報告です。足を運んだ人たちは趣向を凝らした盛りだくさんの内容に満足したことでしょう。

 報告は自衛隊と坂出商高との関係性を中心に紹介しています。同高のことを少し調べてみると、昨年、創立110 周年を迎えた伝統校でした。特筆したいのは、校訓「誠実・勤勉・礼節」の頭文字をとって「セキレ」と命名し、模擬株式会社「セキレ」を設立。今回のコラボが、生徒自身が仕入れから販売、経理まですべて行う販売実習「坂商フェア『セキレ』」との連携だったということでした。

 何よりも、こうしたイベントに自衛隊が参加することは、子供たちがイベントの「主役」の一翼を担っていることを踏まえると、より効果的なものとなります。なぜなら、家族や親戚などが足を運ぶことで、会場はさらににぎわうこともあるでしょう。そこに、自衛隊が迫力満点の車両展示やステージでパフォーマンスを展開すれば、PR効果は倍増すると思うからです。

 もちろん、通りがけにイベントをたまたま見かけて訪れた人もいたでしょうが、普段から自衛隊車両などが街中ではあまりお目にかかれない分、やはり、こうしたイベント会場で自衛隊の姿はひと際目を引くものだからです。ここが、広報活動には欠かせないところです。

 今回は坂出商高出身のリクルータにも支援を受けました。現役の生徒たちとも近い年齢だったようです。自衛隊の職種を説明し、入隊後の自身の経験談などを話すことでより、自衛隊を身近に感じられることにつながります。何よりも、OBの話はその職業に興味がある人間にとって大きな「参考書」にもなり、入隊からそれほど経っていない若い隊員の言葉ならなおさら、響くものです。

 イベントは、主催者の趣旨や坂出商高の活動がメインであるのは当然のことですが、参加者それぞれに思いや伝えたいこと、ねらいはさまざまです。自衛隊もまずはできるだけ多くのイベントに参加することが重要なのだと改めて感じました。

他記事は防衛日報PDF版をご覧ください。

→防衛日報1月17日付PDF