自衛隊福岡病院(病院長・菊池陸将補)は11月20日と29日、「令和7年度業務継続訓練」を実施した。
訓練は、「病院群救急輪番制当番日に、北部九州警固断層における震度6強、マグニチュード7.2規模の地震発生により、病院本館が半壊の被害を受けた」との想定の下、診療業務の継続要領はじめ同院のとるべき行動(基本的事項)を考察し、さらに実動訓練を行い、成果・教訓事項を対処計画に反映することを目的とした。
11月20日、机上演習(Table Top Exercise=TTX)を実施。当該計画の修正案について認識の共有を図るとともに、臨時に開設するエアドームの内部配置、患者動線など、未検討事項に関する討議を実施した。
TTXでは活発な議論の下、各部課などは任務の確認、連携(調整)要領などを認識共有し、業務継続訓練(実動訓練)への資とした。
11月29日の実動訓練では、TTXでの成果をふまえて同院における業務継続体制の実効性を多面的に検証し、多くの成果を得ることができた。特に各部課の役割などを実際に確認することで、各種業務遂行上の課題や運用上の改善点が明らかになった。
また、エアドームの展張・運用により、参加者は設営手順、必要資材、維持管理の要点を習得した。
さらに、災害時における臨時診療区画の検証、患者動線の確認、季節特性に応じた診療・収容環境などの管理基盤に関する課題を把握し、問題点の早期解決の必要性を認識、検討を開始した。
福岡病院は「今回の訓練で得た知見、訓練成果を、計画、今後の業務に着実に反映し、病院本館の倒壊、ライフラインの寸断、職員の被災といった極めて厳しい状況下においても、業務継続(継戦)能力を発揮し得る体制の確立を図り、実効性を高め、部内外のニーズに応えられるよう努める所存である」としている。