新潟地本(本部長・村岡1陸佐)は5月11日、妙高市文化ホールで開催された陸自12音楽隊(隊長・冨田1陸尉)による派遣音楽演奏会を支援した。演奏会は、妙高市制施行20周年の記念事業の一つで、妙高市での開催は2年ぶり。
前日の10日には新井中学校を会場に市内3校(新井中、妙高中、妙高高原中)の吹奏楽部員を対象に12音楽隊による楽器指導が行われた。
はじめに音楽隊から「祝い唄と踊り唄による幻想曲」と今年の全日本吹奏楽コンクール課題曲であるマーチ「メモリーズ・リフレイン」の2曲が披露され、生徒たちは間近で聴く迫力のある演奏に一気に引き込まれた。
その後、パートごとに分かれ、音楽隊員から基礎練習や演奏法などのレクチャーを受けた。憧れの音楽隊員を目の前に、はじめは緊張した面持ちの生徒たちだったが、音楽隊員がフレンドリーに接することで緊張も解けた様子。
和やかな雰囲気の中にも真剣なまなざしでアドバイスを受ける生徒たちの姿が印象だった。
終了後には、各学校の代表者から演奏指導の感想やお礼、企画に対する感謝の言葉があり、生徒たちだけでなく関係者全員にとって非常に有意義な時間となった。
11日当日は、演奏会を楽しみに待ちわびた大勢の来場者がロビーに長蛇の列を作り、予定時間よりも早く開場。
演奏会は、吹奏楽の魅力にふれる第1部と聴きなじみのあるポップス満載の第2部で構成され、妙高市誕生20周年を祝うにふさわしい「祝典のための音楽」で幕を開けた。
音楽隊の奏でる力強くも繊細な音色は来場者を魅了し、
歌姫である藤嶽3陸曹の会場全体に響き渡る透明感のある歌声は、来場者を歌の世界へと引き込んだ。
来場者は「どの曲もすてきで、もっともっと聴きたくなりました」「演奏も素晴らしかったが、歌姫の歌声に心を揺さぶられました」と感想を話した。
新潟地本は「今後も地域と連携した音楽演奏会を行い、自衛隊に対する理解、親しみをより深めていきたい」としている。