【みんなのひろば】オープンキャンパスに参加して|群馬地本

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防衛日報 2025年9月10日付


母と同じ仕事が知りたくなった|高校生 草苅 星那


 今年6月21日に防衛医科大学校看護学科のオープンキャンパスに参加しました。


 両親は陸上自衛官です。幼い頃から、駐屯地のイベントや仕事へ一緒に行くことがあり、自衛隊を身近に感じていました。小学生の頃から、人を助ける仕事に就きたいと思っており、今回、母と同じ衛生科の仕事について知りたくなり、オープンキャンパスに参加を希望しました。


 オープンキャンパスでは、校内での生活、日々の訓練の様子などを見ることができました。


 その中でも特に楽しかったことは、体験実習です。教官の方に指導してもらいながら母の血圧を測定しました。学生の方には患者の術後看護の仕方について説明を受け、実際に人形を使って聴診器を当てて観察し、肺の正常な音と術後の肺の音の違いを比べることができました。


 その際、最新の聴診器ではなく、アナログな聴診器を使用していて、なぜ便利な最新のものを使わないのか疑問を抱きました。質問してみると教官の方が「救助の場で、便利な物がその場にないような状況でも対応できるようにするためです」と教えてくださいました。


 この回答を聞いて、他大学の看護学部よりも緊急時の看護を強く意識して教育を行っているのだなと思いました。また、学生の方々が優しく丁寧に対応してくれ、あいさつもハキハキとしていて、制服を着ていることから、自衛隊の大学ということを肌で感じることができました。


 今回のオープンキャンパスでは、学校での生活の流れや勤務内容を知ることができ、これからの進路を検討する良い機会となりました。