基地や防衛省を訪問 「職業観を育てる」学びの5日間|宮城地本

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集合写真(市ヶ谷研修)

防衛日報 2025年10月1日付


 宮城地本(本部長・澤村1陸佐)は8月25日から29日の間、夏のインターンシップを企画・実施した。インターンシップには、東京大学、慶應義塾大学、東北大学、東北学院大学、日本体育大学などから1~3年生18人が参加した。


 企画の目的は「職業観を育てること」と「自衛隊の多様な活動を知ってもらうこと」。学生たちは陸自朝霞駐、空自入間基地、海自横須賀基地、防衛省(市ケ谷)を訪問し、職業体験や見学を通じて、自衛隊の幅広いフィールドなどを体感した。


 特に入間基地と横須賀基地での研修では、基地司令や横須賀地方総監からのあいさつに続き、職業体験や懇談、資料館の見学を実施。横須賀基地では、特別機動船に乗船して湾内を巡り、「映画の世界みたい」「海上自衛隊の活動を肌で感じられた」と学生たちは笑顔を見せていた。


 また、防衛省庁舎では幹部自衛官や職員から仕事内容の説明を受け、陸海空各幕の執務室や会計・需品課などの事務部門を見学。「訓練や現場のイメージが強かったが、幅広い職域や他省庁などとの交流があることに驚いた」との声もあった。

 

 さらに市ケ谷記念館や大本営地下壕を訪れ、自衛隊の歴史を学んだ学生たちは「今に至るまでの歩みを知ることができてよかった」と感慨深げに語っていた。最終日にはグループごとに課題討議と成果発表を行い、「実際に見たことを基に議論でき、リアルな学びになった」との感想が寄せられた。


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成果発表の様子

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成果発表の様子


 学生からは「隊員の誠実さや責任感に触れ、自分の進路を考えるきっかけになった」「自衛隊の仕事は国防だけでなく、災害派遣、多様な支援に広がっていることを知った」といった声が多く聞かれた。


 宮城地本は「今回のインターンシップが将来を考える貴重な機会となったことがうかがえた」としている。