海自203教育航空隊(司令・岡崎1海佐=当時)は8月21日、新スコードロンマークの披露式を行った。
旧スコードロンマークは、部隊番号が206教育航空隊から203教育航空隊に変更された平成9年に制定したもので、下総から八戸、厚木、岩国、鹿屋、那覇の5基地へ巣立ちをイメージしたアロー(矢)と若き学生を鷲になぞらえたデザインは多くの教官や学生隊員に長らく親しまれた。
P3Cによる教育が終結したことを契機にP1による新たな教育態勢への弾みとして、隊内でデザイン案を募り、新規にスコードロンマークを制定した。
新スコードロンマークは巣立ちを意味するアロー(矢)を踏襲しつつ、基地近傍の筑波山に生息するという大鷲の親子(学生を意味する若鷲と教官を意味する親鷲)をモチーフに教育にかける思いを表現した。
式では隊員総員が見守る中、203教育航空隊司令と副長の除幕により新スコードロンマークが初披露され、大きな歓声と拍手に包まれた。
新しいマークを前に「これまでの伝統を継承しつつ、新たな時代を築いてもらいたい」と司令が訓示したあと、新マークを総員で囲んで記念撮影を行い、「精強な搭乗員を育成する」という熱い思いと新たな時代への決意を新たにした。