在日米海軍司令官のジョンソン少将(左)から勲章と表彰状を授与された東准尉

 海上自衛隊先任伍長を務めた東和仁准海尉(54)が10月16日、米海軍から「米海軍省功績勲章」が授与された。令和5年12月に東京都で開催された「西太平洋海軍シンポジウム上級下士官会同(WPNS SELWG)」で、東准尉が主導的な立場で計画し、海自と米海軍の交流の場を創出したことなどが評価された。同勲章が授与されるのは、海自の先任伍長経験者としては初めて。

 米海軍省功績勲章は、米国に対する顕著で価値ある業績、軍功を残した者に与えられる勲章。自衛隊ではこれまで、先任伍長経験者以外の海上自衛官などにも贈られていた。

 同勲章の授与式が同日、防衛省で開かれ、齋藤海幕長や在日米海軍関係者ら約30人が出席し、東准尉の受勲を祝った。授与式では、在日米海軍司令官のイアン・ジョンソン少将が東准尉に勲章と表彰状を授与した。

 勲章を贈られた東准尉は米海軍と海上自衛隊の緊密な関係性を述べた上で、「普段からお互いのことを知ることは、ともに任務にあたる際には大きな力になる。その結果が今日の表彰につながった」と喜びを語った。

 ジョンソン少将は「東准尉のおかけで在日米海軍の水兵、そして海自自衛官がともに肩を並べて、地域の安定、自由そして平和のための任務にたずさわることができている」と評価した。

 東准尉は昭和60年に海上自衛隊に入隊。1護衛隊群先任伍長を務めたほか、護衛艦隊先任伍長、海自先任伍長などを歴任。現在は海上幕僚監部監察官付となっている。