海上保安庁の瀬口良夫長官
海上保安庁の瀬口良夫長官は7月17日、就任後初めての定例会見に臨み、自衛隊と海上保安庁の連携に言及し「連携の深化など必要な取り組みを推進していく」と訴えた。
瀬口長官は自衛隊と海保との連携について、「海賊対処や災害派遣でも連携してきた。今後も各種訓練を行うなど、防衛省・自衛隊と緊密な連携を確保していく」と説明した。
こうした中、昨年、有事の際に防衛大臣が海保を統制下に置く手順などを定めた「統制要領」が策定された。
統制要領については「昨年は武力攻撃事態を想定した共同実動訓練も実施した」と話した。その上で「海保と自衛隊のそれぞれの役割分担の下、一層の連携強化を図ることは極めて重要である」と語った。
尖閣諸島(沖縄)周辺海域では中国海警局の船が相次いで領海侵入しているほか、同国が東シナ海上空に独自の「防空識別区」を設置するなど日本を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、両組織のさらなる連携強化が求められている。
【防衛日報デジタルが海上保安庁を取り上げる理由について】
→自衛隊との連携強化 海上保安庁の役割を解説します。
他記事は防衛日報PDF版をご覧ください。