展示会情報

 展示会では、実際に「CLEAR360PRO」の体験も可能です。使用感などご確認いただけます。また、担当者より詳しい説明もさせていただきますので、ご来場をお待ちしております。

展示会出展(ALTEXブログより)

産業用ヘッドセット「CLEAR360PRO」日本初上陸

 高騒音下でも聴覚保護とコミュニケーションを可能にする米国製の産業用ヘッドセット「CLEAR360PRO」の販売代理店を担う株式会社ALTEX(アルテックス)は6月から日本市場への販売を本格化。大きな騒音が発生する工場や空港などでは、従業員の騒音性難聴や心疾患などを発症する懸念もある。同社の峯岸亜希子社長は「騒音下で作業する人々の心身を守りたい」との思いで同製品を日本で販売することを決めたという。峯岸社長に日本市場への製品導入の背景や、販売戦略などを聞いた。

――「CLEAR360PRO」を開発したのはどのような会社ですか

峯岸社長 開発の中心的な役割を担ったのは米国Bongiovi Acoustic Labs社です。ロック歌手のジョン・ボン・ジョヴィの従兄であるトニー・ボン・ジョヴィ氏によって設立されました。トニー氏は数々の著名なアーティストのレコーディングエンジニアを務める音楽プロデューサーでもあり、彼の技術は音楽業界で高く評価されています。

 Bongiovi Acoustic Labs社は、独自のオーディオ処理アルゴリズムである「Bongiovi Digital Power StationTM (DPS)」(以下Bongiovi DPS)を開発しました。このアルゴリズムは、リアルタイムにオーディオをリマスタリングし、オーディオ機器の音響性能を最大限に引き出すことができます。

 クリアで豊かな音を提供する「Bongiovi DPS」は、スピーカーだけでなく様々なオーディオ機器に対応可能で、航空機や自動車のオーディオにとどまらず、医療機器であるデジタル聴診器にも活用されています。また、ソフトウェアにも幅広く活用され、産業用ヘッドセット「CLEAR360PRO」は、この高度なオーディオ処理技術を基盤として開発されました。

――そもそもなぜ、Bongiovi Acoustic Labs社は「CLEAR360PRO」を開発したのですか

峯岸社長  当時米国では、列車を整備する方々が、騒音を防ぐため「耳栓」や「イヤーマフ」を着用して作業していたそうです。しかし、それでは外部の音が遮断されてしまうため、列車が近づいていることに気づかず、列車に轢かれ死亡する事故が絶えなかったそうです。騒音の中でも聴覚を保護しながら状況認識ができる「CLEAR360PRO」は、そのような惨状をなくしたいという思いから生まれました。開発・製作にあたっては、医師、オーディオエンジニア、安全管理のプロフェッショナルが集結し研究を重ね、2023年に米国で販売が開始されました。

――「CLEAR360PRO」を日本で販売するきっかけは

峯岸社長  日本での販売を本格化させたのは、高騒音環境で働く方々の心身の健康を守りたいと強く思ったからです。米国では、射撃場や工場、空港など高騒音下で働く人の心身の負担軽減を図るために厳しい規制が導入されています。その厳しい規制の中で『CLEAR360PRO』は使用されています。しかし、現在の日本の規制では、そのような環境で働く方々の心身を守ることはとても難しい状況です。そこで、適切な聴覚保護具があれば騒音下で働く方々を守ることができる、そう思ったのがきっかけです。

――高騒音下での作業ではどのようなリスクが考えられますか

峯岸社長 高騒音下では、心身に悪影響を及ぼすとの研究結果が出ています。85デシベル以上の騒音が発生する環境下に人が一定期間置かれた場合、騒音性難聴になるリスクが高くなるとも言われています。これに加えて、認知症、高血圧、心筋梗塞のリスクも増大するだけでなく、企業的な視点でみれば生産性も落ちます。こうした悪影響を防ぐために適切な聴覚保護具を身に着ける必要があります。

――日本市場で販売を開始しましたが、現状と今後の販売戦略について教えてください

峯岸社長 現在はマーケティングの一環として工場、船舶、建設現場などで働く方々に「CLEAR360PRO」を貸し出し、どのような市場に高い需要があるのか調査しているところです。実際、モニター企業からは『騒音を防ぎ、従業員同士の会話がスムーズにできる』と高い評価を得ています。
 最近の実績のひとつとしては、某企業の発電機控査事業部で100デシベルという騒音環境下でコミュニケーションが取れない課題に対し、「快適性」「聴覚保護」「コミュニケーション」という3つの観点から合格をいただき、採用となりました。

 また、企業だけでなく、自衛隊や海上保安庁などの官公庁からも関心が寄せられていますので、導入に向けて積極的に取り組んでいきます。より日本のニーズに合致した製品を提供できるよう、現在はBongiovi Acoustic Labs社へモニタリング結果を伝え、情報を共有しています。今後の開発の参考になればと思っています。

――日本以外の市場は検討していますか

峯岸社長 将来的な話ではありますが、日本市場を皮切りにアジア市場も視野に入れています。日本、米国同様に高騒音環境下で作業している方々はアジアにも多く存在しています。この製品を通じて、快適な職場環境を提供し、従業員の健康維持に寄与していきたいと考えています。

高騒音下でもコミュニケーションを可能に!日本初上陸の「CLEAR360PRO」

 電子部品専門商社の株式会社ALTEX(アルテックス)が提案するのは産業用ヘッドセット「CLEAR360PRO」。工場や射撃場など大きな騒音が発生する状況でも、周囲の騒音を大幅に低減しながら、クリアな音声でコミュニケーションを可能にした。同ヘッドセットを活用することで騒音性難聴の予防ができるほか、高騒音下の危険な作業も安全に実施することができる。

 工場や空港、射撃場など大きな音が発生する労働環境下での対策は現在、耳に詰める「耳栓」やヘッドホンのような形の「イヤーマフ」しかない。こうした従来の聴覚保護器具は、耳を完全に塞いでしまうため、コミュニケーションの妨げとなり、ストレスを高めている。また、状況を認識する能力も阻害されるため、大変危険な状況下に置かれることとなる。

 「CLEAR360PRO」は360度の指向性マイクを搭載しているほか、防音保護具の遮音性能を示すNRR(騒音減衰指数)は24で安全なレベルまで音を低減することができる。また、突発音を即座にカットし、その後速やかに状況認識を可能にすることで、聴覚保護と安全の両方を確保できる

選択できる5つのリスニングモード

 「CLEAR360PRO」は、5つのリスニングモードを選択できる。例えば、ミュートモードでは外部からの騒音を除去しながら、聴覚を保護し集中して作業ができる。そのほかのモードも、それぞれの状況に応じて使用することで、幅広い分野での活躍が見込まれる。

次世代ヘッドセット「CLEAR360PRO」

 機器そのものは防塵・防水(IP64)対応で、重さは70グラムと軽く、本体は首回りにフィットする形状となっており、付けていても違和感はない。一度のフル充電で最大16時間の使用が可能で、急速充電にも対応してしている。カラーはグレーとイエローの2種類を用意。

「CLEAR360PRO」グレー

「CLEAR360PRO」イエロー

株式会社ALTEX

 電子部品専門商社として30年の実績がある同社。特に半導体、通信部品など世界中で必要不可欠な製品を提供している。主な取引先は大手電気メーカーなどで、多数の海外企業の販売代理店も担っている。

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