木原稔防衛大臣は10月13日、海上自衛隊の司令部が集まる「海上作戦センター」(神奈川県横須賀市)のほか、護衛艦「いずも」などを視察した。木原氏はいずも型護衛艦の実質的な空母化を進め、「日本の防空体制を強化する」との考えを示した。

「いずも」に乗船し、説明を受ける木原防衛大臣

 海自横須賀基地(神奈川県横須賀市)を訪れた木原氏は、護衛艦「いずも」に乗船。海面から高さ30メートルある艦橋などの艦内を確認した。

「いずも」の艦橋も視察

 視察終了後、木原氏は記者団に対し、短距離離陸・垂直着陸が可能なステルス戦闘機F35Bの運用に向けた改修に言及し、「広大な空域を有する一方で、飛行場が少ない太平洋側でも防空体制を強化する」と訴えた。

 海上作戦センターでは約170人の海自隊員を前に木原氏が、「横須賀の地を訪れ、国を守るという共通の使命を果たすべく、任務に励んでいる隊員諸君を身近に接し、大変うれしく思う」と訓示した。

海上作戦センターでは海自隊員を前に訓示

 海上作戦センターは海自の自衛艦隊司令部や護衛艦隊司令部、潜水艦隊司令部などを集約する統合司令部。部隊間の意思疎通が図りやすくなり、効率的な作戦指揮を行うことができる。