変則軌道で飛行した可能生

 防衛省は7月19日、北朝鮮が同日午前3時29分と同45分ごろ、北朝鮮西岸付近から2発の弾道ミサイルが発射されたと発表した。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したとみられる。変則軌道で飛行した可能性がある。航空機や船舶の被害は確認されていないという。

 防衛省によると、2発のミサイルの飛行距離は約550キロと約600キロ。2発とも、最高高度は約50キロだった。政府は同日、官邸に危機管理センターを設置。関係省庁から情報集約し、今後の対応について協議した。

 岸田文雄首相から指示を受けた浜田靖一防衛相は米国と緊密に連携するほか、不測の事態に備え、引き続き、警戒監視に注力するとしている。

 北朝鮮のミサイル発射を受け、海上保安庁は同日午前3時35分と同48分ごろに航行警報を発令し、ミサイル落下付近を航行する船舶に注意喚起を促している。