航空や船舶の被害なし
防衛省は7月12日、北朝鮮が午前9時59ごろ、少なくとも1発の弾道ミサイルを発射したと発表した。同省によると、ミサイルは大陸間弾道ミサイル(ICBM)級で北朝鮮内陸部から東方向に向けて発射したとみられる。政府によると、付近を航行する航空機や船舶の被害報告の情報は確認されていないという。
ミサイルは北海道・奥尻島の西方約250キロの日本海(日本の排他的経済水域〈EEZ〉外)に11時13分ごろ落下したとみられる。飛しょう距離は約1000キロ、最高高度は約6000キロを超えると推定。飛翔時間は約74分で、これまでで最も長かった去年3月24日の71分を超えた。ミサイルの飛翔距離から飛翔時間が長いことから、「ロフテッド軌道」の可能性がある。
防衛省よると、北朝鮮が射程した射程5500キロ以上のICBM級の可能性がある弾道ミサイルを発射したのは、今年4月13日以来で、今回が14回目となる。
政府は官邸内に危機管理センターを設置。関係省庁から情報集約したほか、国家安全保障会議(NSC)を同日、開催し、今後の対応について協議した。