入隊式、着隊支援、激励会、幹部自衛官となる防大で

 日本を護(まも)るという大きな使命と責任感を胸に秘め、今後の自衛隊を支える自衛官候補生たちの入隊式が各地で行われた。その表情には強い決意と少しの不安を抱えながらも、それぞれが意識を高めていた。本日は1面で自候生入隊式を中心に、防衛大学校の門をくぐった若者たち、一般曹候生を含めた入隊に向けた部隊への着隊支援、入隊・入校予定者への激励会など、新たな門出の前後に実施された一連の行事を紹介するとともに、2面では各部隊の入隊式の様子をまとめました。

「失敗を恐れず、積極的に」|大阪地本入隊式

 大阪地本(本部長・深草陸将補)は4月7日、大津駐中部方面混成団109教育大隊で実施された「第20期一般曹候補生および令和5年度自衛官候補生課程教育入隊式」に出席し、入隊者の激励を行った。

 深草本部長は入隊式で、「皆さんが自衛官を志し、入隊されたことを先輩として心より歓迎する。彼らを自衛隊へと送り出してくれた、ご家族の皆様に感謝申し上げる。ここで身に付けた経験と知識は自衛官としての基礎となり、この先の自衛官生活におけるさまざまな試練を乗り越える力となる。また、教育期間に、育んだ同期の絆は一生続くため、互いに励まし合い、時には競い合い、絆を深め精進してもらいたい」と述べた。

 その上で、「自衛官を志した目標を見失わず、失敗を恐れず、何事にも積極的に取り組んでほしい。その思いが強ければ強いほど、必ず夢や希望がかなえられる」などとお祝いの言葉を贈った。

 その後、出身地本交流会で本部長は、大阪地本から入隊した新隊員に対して、「区隊長、班長、班付を信頼して付いていけば3カ月後には立派な自衛官になれる。これからいろんな悩みが出てくるが、自分で抱えることなく区隊長、班長、班付、保護者、広報官に気軽に相談してほしい。また、同期の絆は重要であり、仲間と協力して、頑張ってほしい」と激励した。

 入隊者は、「入隊式を終えて、改めてこれから自衛官になるという実感が芽生えた」「今後の意気込みとして、人を助けられる自衛官になるため、日々の訓練を頑張りたい」「国民一人ひとりの最前線に立ち、守れる自衛官になりたい」などと力強く話していた。

 大阪地本は「入隊者の今後の活躍に期待するとともに、引き続き募集に資する広報活動を積極的に実施していきたい」としている。


◆関連リンク
自衛隊大阪地方協力本部
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<編集部より>

 本日は1面すべてと2面の約半分のスペースを使い、入隊・入校にまつわる各地の表情を大きく特集しました。この時期ならではの新たな門出を迎えた一般曹候補生、自衛官候補生らの入隊や、将来の指揮官となる防衛大学校の門をくぐった若者たちの様子です。大阪地本が激励した入隊式では、本部長の深草陸将補は「失敗を恐れず、積極的に」の言葉を贈り、激励していました。若者たちは「使命と責任」を改めて強く思ったのではないでしょうか。

 自衛隊では、こうした入隊に限らず、異動による着任などでも上官からよく出てくるのは「同期の絆を大切に」「仲間を信じて」のようです。これから訪れるであろう試練や困難、厳しさを乗り越えようとする時、重要な言葉となります。東京、熊本、栃木、神奈川・上大岡の各地から寄せられた報告にもそんなキーワードがあふれていますので、ご覧ください。

続きはPDFにて防衛日報をご覧ください。

→防衛日報4月20日付PDF