25普連重迫撃砲中隊 2陸士 黒宮千夏子

 学生の頃、職場見学で陸自の駐屯地に行ったことがきっかけで自衛隊に興味と憧れを持ちました。高校卒業後は民間企業に就職したものの、自衛隊への憧れは変わらず、予備自衛官補の制度を知り、予備自補になりました。教育訓練に参加した際、「これを本業にしたい」と強く思い、自衛隊に志願しました。

 前期教育を終え、配属された遠軽は寒さが厳しく驚きました。マイナス24度の気温や吹雪など、積雪寒冷地での訓練の大変さが身に染みてわかったとともに、滅多に雪が降ることがなく温かい地元が恋しくなりました。もともと一人暮らしをしていたので寂しさはありませんでしたが、離れてみると家族の大切さや感謝の気持ちがよく分かるようになりました。

 後期教育での訓練や課目がすべて良い経験になりました。特に印象に残っていることは120ミリ迫撃砲の砲手訓練で、錬成をすればするほど操法のタイムが縮んだことや、自分なりのコツをつかめるようになってきた時は自身の成長が感じられ、自信とやりがいとなりました。修了前の検定では特級をとることができました。

 将来、周りから信頼される陸曹になりたいと思っているので、まずは部隊(仕事・人)を好きになり、深く知り、知識や技術を早く身に付けて部隊から必要とされる人材になっていきたいと思います。

 これから大変なこと、楽しいことなどたくさんあると思いますが、中隊配属後も全力で、初心を忘れず何事も前向きに頑張ります。


◆関連リンク
遠軽駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/engaru/


<編集部より>

 防衛日報では隊員や家族、自衛隊に関心を持つ学生らの所感文を随時、掲載しています。コーナー名は「みんなのひろば」。地本から部隊から、広報業務やさまざまなれ訓練に参加したことなどをそれぞれが本音で語っています。最初は絶望感にさいなまれることも。それでも、次第に慣れ、最後は達成感にあふれ、お世話になった先輩らへの感謝、感謝の言葉―。毎回、そんな気持ちの変化が伝わる、実にいい話が届けられます。

 今回は2人の女性自衛官を取り上げました。出身地の地本で臨時勤務した空士長、高校卒業後、いったんは民間企業に就職したものの、自衛隊への憧れが変わることはなく、予備自衛官補となった2陸士の話です。「将来、地域に貢献したい」「初心を忘れず前向きに」…。2人の決意がにじみ出ている文章をご覧ください。 

 ほかには、駐屯地の女性自衛官が初めて定年退官した記事も読んでいただきたいです。6人の子供の母親として、元自衛官の夫の妻として、歩んできた素晴らしい人生に拍手です。

続きはPDFにて防衛日報をご覧ください。

→防衛日報4月13日付PDF