ブルーインパルスの訓練、震災の活動地域見学・・・
自衛隊への理解を深める

 栃木地本(本部長・梶1陸佐)は2月16、17の両日、宮城県で大学生らを対象とした1泊2日のインターンシップを実施した。参加者が駐屯地や基地で勤務している人から直接話を聞き、自衛隊を職業選択肢の一つとして認識してもらえるよう企画。栃木地本での実施は初めてで、9人の学生が参加した。

 1日目は、空自松島基地を訪問。ブルーインパルスの飛行訓練やF2戦闘機のエンジンスタートを見学したほか、防空隊や消防隊を研修した。

 研修では、4航空団所属で一般幹部候補生として採用された堂腰3空尉と髙田3空尉が、自身の職務内容やキャリアステップについて説明した。

 参加者からは、「訓練飛行でいろいろな演技を見ることができ、航空自衛隊に憧れる」「航空機整備をやってみたい」「自衛隊にも消防の仕事があることを初めて知った」といった感想が聞かれた。

 その後、夕方には仙台駐へ移動。2陸曹教育隊運用訓練幹部の大塚1陸尉から幹部自衛官となるための部内選抜試験制度などについて説明を受けた。大塚1尉は栃木県出身で宇都宮駐での勤務経験もあり、経歴を紹介すると参加者は打ち解けた雰囲気で説明に耳を傾けていた。

 2日目は東松島市で東日本大震災の際、自衛隊の活動地域だった鷹来の森運動公園やKIBOTCHA(旧野蒜小学校)、震災復興伝承館(旧野蒜駅)、宮戸島の現地研究を行った。旧野蒜駅では、引率を担当した足利地域事務所長の本村1空尉が、「当時、米軍が復興支援として『トモダチ作戦』を行った場所です」と説明すると、参加者は真剣な表情で聞き入っていた。

 インターンシップを通じ、参加者からは「もともと公務員志望だったが、自衛隊は必ず受験したい」などの感想があった。

 栃木地本は「今後も職業としての自衛隊を多くの人に理解してもらえるよう活動していく」としている。


◆関連リンク
自衛隊栃木地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/tochigi/


<編集部より>

 大空を華麗なアクロバット飛行で楽しませてくれる航空自衛隊の松島基地所属の「ブルーインパルス」。本日1面のトップ記事は、栃木地本が大学生らを対象に実施したインターンシップの様子を取り上げました。

 実際に飛行訓練などを見た大学生たちの「航空自衛隊に憧れる」の言葉に象徴されるように、そのインパクトは大きかったようです。東京五輪の開会式でもその飛行に、地上から見つめた多くの人たちから拍手が寄せられました。ブルーインパルスは全国のイベントなどからも引く手あまたなのです。

 防衛日報デジタルの人気コーナー「ブルーインパルスファンネット」では、空自からこのほど発表されたばかりの2023年度のスケジュールをいち早く紹介しています。こちらもぜひお読みください。

ブルーインパルスの令和5年度ツアースケジュール(ブルーインパルスファンネットより)

 1面ではこのほか、自衛隊採用予定者に対する激励会などを掲載。緊張しながらも、大きな希望を胸に抱く若者たちの表情をまとめています。

続きはPDFにて防衛日報をご覧ください。

→防衛日報4月6日付PDF