歴史と誇りの証しとなる、記念碑を囲う大隊関係者

 【2023年3月8日(水)2面】 <北海道>美幌駐101特科大隊(大隊長・原田2陸佐)は2月19日、同駐と美幌町内で1特科団改編に伴う同大隊の廃編行事を実施した。OBや支援・協力してもらっている関係諸団体に対し、感謝の意を表すとともに在職隊員の労をねぎらうのが目的。3月15日には、創隊69年、美幌移駐54年の栄光と伝統を継承してきた歴史に幕を閉じる。

1特科団改編で廃編行事 栄光と伝統を継承

保安隊独立第31特科大隊→信太山→千歳→101特科大隊→滝川→美幌

 101特科大隊の歴史は、前身の保安隊である独立第31特科大隊が昭和27年に姫路で編成完結。その後、大阪の信太山に移駐、同28年2月に千歳へ移駐、同29年7月に保安隊から陸自への改称とともに、独立第31特科大隊から101特科大隊へと改称された。

 その後、101特科大隊は、昭和37年に滝川駐へ移駐。同44年には美幌の地へたどり着き、現在まで地域とともに歩み、この土地になくてはならない部隊へと成長していった。

 また、大隊は女満別(めまんべつ)町や東藻琴村を警備隊区として、数々の災害派遣に出動。さらに、オホーツク圏内の各種イベントへの参加・支援をして、多様化する任務に対応し、幅広い活躍をしてきた。

関係団体に感謝 在職隊員の労ねぎらう

 午前9時、美幌駐で101特科大隊記念碑除幕式を実施。原田大隊長があいさつを述べた後、大隊の歴史と誇りの証しとなる記念碑をお披露目した。次にOB会の村上吉一会長のあいさつ、来賓の1特科団長、1特科群長、美幌駐司令から謝辞とあいさつがあり、記念碑除幕式を終了した。

 午前10時30分からは、「美幌町民会館『びほーる』で多くの来賓の下、廃編式を実施した。執行者式辞として、原田大隊長が「日本一、地域に愛されている101特科大隊に勤務できたことを一生の宝とし、誇りにしてほしい。国のため、地域のため、己の任務を全うすることを忘れないでください。そして、この大隊出身隊員として、日本のために、地域のための任務に邁進(まいしん)することを誓います」と述べた。

 その後、美幌地方自衛隊協力会の平野浩二会長や衆院議員、1特科団長、1群長、美幌駐司令から送辞があった。

 午前11時30分からは、美幌町民会館に場所を移し、会食を実施。会食前に101特科大隊の警備隊区である大空町を代表して、松川一正大空町長、第24代、第25代、第30代の歴代大隊長からあいさつがあった。

 会食では部隊紹介PVとして、歴史を振り返るスライドショーを公開。最後に参加者全員で大隊歌を斉唱し、OB会の村上会長が一本絞めで終了した。

それぞれの土地でなくてはならない部隊へ成長

 大隊の隊員からは「歴史を振り返るスライドショーを見て、懐かしさを感じるとともに、今まで勤務していた部隊が廃編になるのは寂しくも感じました。しかし、この部隊で勤務できたことを誇りにもって、次の部隊でも頑張っていきます」との声があった。

 大隊はその後、3月10日には中隊旗を返還、同15日には大隊旗を返還し、栄光と伝統の長い歴史に幕を閉じ、廃編となる。

臨席者から注目を集めたスライドショー

国歌を斉唱する隊員ら