先任伍長制度が創設20年「上級下士官会同」を開催｜海上自衛隊

　【2023年3月7日（火）2面】　海上自衛隊は今年4月、先任伍長制度創設20年を迎える。この節目にあたり、「西太平洋海軍シンポジウム上級下士官会同（WPNS SELWG）2023」を開催する。「WPNS SELWG」は、下士官に国際交流の場を提供し、各国海軍間の関係を拡大・深化するもので、海自による開催は2009年以来、2回目となる。

　この20年間、海自先任伍長のほか、自衛艦隊等先任伍長、護衛隊群等先任伍長、部隊等先任伍長計300人以上の先任伍長が、部隊などの長を直接補佐。部隊の規律、風紀の維持などの任務に日々尽力してきた。

全国から選ばれた海曹が計画・実施

　令和4年12月、海幕に海自先任伍長制度創設20周年事業準備室が編成され、全国から選ばれた海曹がこの国際会議の企画に取り組んでいる。

　艦艇・航空・経理補給部隊など出身の準備室員8人を率いる海曹長の末永準備室長は、「制度創設から20年。これからの海上自衛隊を担う海曹士が能力を発揮して国際的なイベントを企画すること、外国海軍に海自の存在感を示せることに大きな期待と責任を感じます」とした上で、「会議期間に合わせて全国から支援要員を募り、周到な準備をしたいと考えています。海曹だけの準備室として初めての挑戦ばかりですが、準備室員一同、一丸となって全国の海曹士とともに全力で取り組みます」と意気込んでいる。

　「WPNS SELWG2023」は、今年12月に開催される予定。