小銃小隊の火力発揮などで段列地域を防護

2中隊が「第4次基礎となる部隊の訓練検閲」を受閲

 【2023年3月7日(火)2面】 <山形>神町駐20普連(連隊長・荒木1陸佐)は2月14、15の両日、大高根演習場(村山市)と西訓練場で令和4年度「第4次基礎となる部隊の訓練検閲」を実施した。訓練検閲は、2中隊長の天間1陸尉が受閲し、課目「スキー行進に引き続く、遊撃活動等を命じられた連隊内予備中隊としての行動」における部隊の基本的行動などについて評価した。

 訓練開始に先立ち、13日には庁舎舎後で隊容検査が実施された。統裁官を務める荒木連隊長は、「指揮の要訣(ようけつ)の具現化・実践」「部隊の基本的行動および隊員の基礎動作の確行」「健康管理・安全管理の徹底」―の3点を要望。その上で、「中隊長を核心とし、全隊員が一丸となって任務に邁進(まいしん)することを期待する」と訓示を述べた。

 14日早朝、状況開始とともに観音橋南側から演習場内の集結地に向けてスキー行進を開始した。ときおり吹雪となる状況の中、各隊員は行進計画に基づき整斉と行進を実施した。同日の夕方には、集結地を占領し、偵察活動と宿営準備に取り掛かった。また、迫撃砲小隊は約4メートルの積雪をものともせず、地面まで掘り出して射撃陣地を構築し、正確な火力発揮を可能にした。

 15日早朝、1小隊は各分隊の密接な連携により、敵通信所の襲撃から離脱までの一連の行動を実施した。2、3小隊は敵補給幹線の道路爆破を速やかに完遂し、大高根演習場からの離脱を開始。離脱の際には、「なだれによる負傷者が発生」との想定が付与されたが、迅速に第一線救護と後送の処置を実施し、次の任務に向けて離脱を完了した。

 引き続き、連隊内予備中隊として段列地域(駐屯地西訓練場)の防護任務を付与され、敵の兆候を察知し、スキーの機動力、小銃小隊の火力発揮で適切に対応した。

降雪・吹雪下で任務完遂

 検閲間、降雪や吹雪に遭遇し、夜間には氷点下10度を下回る過酷な環境下の中、全隊員が与えられた任務を全力で取り組み、2中隊は見事任務を完遂した。

夜間も工事を実施。暗闇の中で作業を行った

吹雪の中、スキー行進で着実に歩みを進める

敵通信所の襲撃を想定した訓練で、練度を高めた