中学校で生徒参加型「防災教室」

 【2023年3月3日(金)2面】 倶知安駐(司令・齋藤2陸佐)は2月17日、泊村立泊中学校で「防災教室」を開催した。防災教室は文部科学省が推進する「総合的な探求の時間」の一環として学校からの依頼を受けて行われ、災害に関する講話、災害派遣時に使用する装備品の展示を実施した。

 司令による講話では、「防災クイズ」や雪崩ビーコン体験など、生徒参加型の教育を多用するとともに、「自分で判断して行動できること」「勇気をもって避難する、呼びかける」など、災害時に取るべき行動を強調し、「防災教室は命を守ることを学ぶこと」と締めくくった。

 装備品展示は、「冬季装備品の説明およびロープワーク」「野外炊具の展示説明」「野外救急車・担架の説明」の3項目を実施。生徒たちは、普段顔を合わせる機会が少ない自衛隊員や、自衛隊の装備品に興味津々の様子で、時折質問を交えながら、装備品を手に取ったり実際に体験したりと、楽しみながらも真剣に教育に参加していた。

 防災教室を担当した北部方面対舟艇対戦車隊の隊員は、「教室を通じて少しでも皆さんの防災意識を高めてもらい、自衛隊にも関心をもってもらえるとうれしい」と話した。

雪崩ビーコンの性能を確かめる実験も行った

ロープワークを学ぶ生徒。真剣な表情を見せていた

災害派遣時の装備品についての説明に聞き入る生徒たち