東日本大震災などについての講話を受け、質問する生徒
【2023年3月1日(水)2面】 <北海道>岩見沢駐(司令・荒関1陸佐)は2月15日、岩見沢市立北村中学校で講話を行った。
例年、同中では2年生を対象に道徳の授業の一環で、「命の大切さを改めて考える授業」として隊員が講話を行っており、今年で11回目となる。
被災地の体験、被災者とのかかわり‥
講話の講師を12施設群本部管理中隊長が務め、東日本大震災、平成30年7月豪雨災害被災地での行方不明者捜索、瓦礫(がれき)除去、仮設住宅建設予定地域の整地などの活動状況、生活支援の状況、派遣を通じて体験したエピソード、また、被災者とかかわる中で学んだことを講話した。
最後に、「今も将来も周りの人を大事にしてください。失ってから気付かないでください」と述べ、講話を締めくくった。
グループ討議で意識高める
生徒たちは終始真剣なまなざしで聞き入り、グループ討議では「生徒たちが岩見沢地域で起こりうる災害」「災害が起こった時、自分たちに何ができるか」「命を守るためにできることは何か」を話し合い、各グループそれぞれの議題について発表した。
岩見沢駐は「今回の講話を通じ、被災地での実体験を伝えることで、災害の脅威を理解して防災意識を高めてもらうとともに、自衛隊の活動に対する理解を得てもらえる良い機会となった」としている。