転地訓練 スキー指導官としての資質向上図る|美幌駐屯地 
 
 【2023年2月24日(金)2面】 <北海道>美幌駐6普連(連隊長・河村1陸佐)は2月6日から9日の間、糠平源泉郷スキー場、糠平訓練宿泊所でスキー基幹要員糠平転地訓練を実施した。訓練では、主任教官を最先任上級曹長で上級部隊スキー指導官の湯浅准陸尉が務めた。

 訓練は、上級スキー指導官集合訓練、旅団部隊スキー指導官養成集合訓練に参加する隊員に対し、転地訓練を通じてスキー技術の資質向上を図るのが目的。

 また、湯浅最先任上級曹長は上級部隊スキー指導官という立場も踏まえ、「上級、部隊スキー指導官を志す隊員に訓練基盤の確保と、直接、スキー技術を指導したい」という熱い思いから自ら訓練を企画して、今回の訓練が実現した。

 訓練に参加した隊員は、期間を通じて湯浅最先任上級曹長と、教官である上級部隊スキー指導官の野上2陸曹(1中隊)から平地、傾斜地での移動技術などを伝授された。

 そして、技術、技能を向上するため、何度も何度も滑り続け、教えてもらったことを忘れないためにメモ帳に記録。課外には訓練宿泊所の階段や鏡を利用し、消灯まで体に技術を染み込ませていった。

 訓練終了後、部隊スキー指導官を目指す隊員からは、「今回、このような転地訓練を実施したことは、連隊初と聞き、非常にありがたい環境と認識している。自分の成長につなげることや、今の自分は特に何をしなくてはならないかなど気付ける場になった」との言葉が、また、上級部隊スキー指導官を目指す隊員からは、「部隊スキー指導官から、さらなるレベルアップのためにさまざまな経験を得ることができた。冬季のスペシャリストになるために引き続き自分に負けず、頑張っていく」との言葉があった。

 6普連は「今回の訓練を通じて、参加する隊員はスキー技術の向上を図るとともに、上級および部隊指導官養成集合訓練参加のための準備の万全を図ることができた」としている。

湯浅最先任上級曹長(中央)が上級スキー指導官の立場で指導を実施

上級スキー指導官の野上2曹による展示

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