隊員の想いが込められた純白の豊平館が完成した
【2023年2月16日(木)2面】 日本の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」のイベントを彩る大雪像。今年も自衛隊が制作担当として大活躍し、自衛隊のPRや地域との交流に努めた。一方で、帯広三大まつりの一つ「おびひろ氷まつり」でも氷雪像の制作に自衛隊が "出動"、会場を盛り上げた。さっぽろ雪まつりを中心に、制作過程やふれあいの様子などを写真で特集する。
さっぽろ雪まつり
伝統の技で「豊平館」を制作|真駒内駐屯地
<北海道>真駒内駐18普連(連隊長・聖德1陸佐)は2月4日から11日まで盛大に開催された「第73回さっぽろ雪まつり」で、第2雪像制作部隊として大通8丁目会場のメインを飾る純白の大雪像「豊平館(ほうへいかん)」を制作し、彩りを添えた。
「豊平館」は、明治時代初期に北海道開拓使によって建てられた木造の西洋式ホテル。明治天皇も利用された由緒ある建造物で、国の重要文化財にも指定されている札幌市を代表する歴史的建造物。
3年ぶりの本格開催となったさっぽろ雪まつりは、当初は長いブランクにより制作に不安もあったが、そこは熟練の隊員による連隊が誇るアイスブロック工法により、伝統の技を魅せた。
青白く美しく輝き 彩り添える
アイスブロックで使用する雪は、標高の高い中山峠の頂上付近で採取できる真っ白な雪(制作隊では化粧雪と呼ぶ)を使用するこだわりや、細かい彫刻が施されたアイスブロックの仕上げには、素手で表面をなでて溶かし、氷の膜を張らせる徹底ぶりと、このこだわりと愛情を込めたひと手間によって雪像を青白く美しく輝かせた。
雪像の制作にあたり、第2雪像制作隊長(1普通科中隊長の古川1陸尉)がスローガンとして掲げた「一丸(みんなの力を一つに)」を合言葉に所命必遂するとともに、後輩隊員に伝統の技を引き継いだ。
18連は「引き続き新たな目標に向け、邁進(まいしん)していく」としている。
<おことわり>
「おびひろ氷まつり」支援の記事は、掲載媒体制限によりデジタル版での公開を見送ります。ご了承ください。
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