中国海軍シュパン級測量艦(参考画像)=防衛省発表資料から

屋久島の南西で確認

 【2023年2月16日(木)2面】 防衛省は2月12日、海自が同日午前0時50分ごろ、屋久島(鹿児島県)南の日本の接続水域を北進する中国海軍シュパン級測量艦1隻を確認し、同日午前2時30分ごろ、この測量艦が屋久島南西の日本の領海に入ったのを確認したと発表した。

 その後、同日午前4時10分ごろ、測量艦が、口之島(鹿児島県)北東の日本の領海から出て、西に向けて航行したことを確認したという。

 政府は外交ルートで「懸念」を伝えた。

 海自1航空群所属「P1」(鹿屋)、5航空群所属「P3C」(那覇)、3ミサイル艇隊所属「しらたか」(佐世保)が警戒監視・情報収集を行った。

 読売新聞などによると、この海域でのシュパン級測量艦の領海侵入は、2021年11月に1回、昨年は5回確認されている。

 領海は沿岸約22キロ内、接続水域は領海の外側約22キロ内。