隊員に歓迎されながら駐屯地に足を踏み入れた

 将来の自衛隊を牽引(けんいん)する一般幹部候補生4人が1月末、2つの部隊に着隊した。「立派な自衛官になります」「連隊の任務遂行に貢献」…。多くの隊員の歓迎を受け、幹部候補生たちは熱い決意を述べていた。

隊員から歓迎「ようこそ!頼むぞ!」|美幌駐屯地

 【2023年2月9日(木)2面】 <北海道>美幌駐6普連(連隊長・河村1陸佐)は1月27日、同駐で、幹部候補生学校(福岡県久留米市)での教育を終えた梶一般幹部候補生と伊藤一般幹部候補生2人の着隊行事を駐屯地全隊員が見守る中、実施した。

 午前9時30分から着隊行事を開始、同駐営門前から本部庁舎に向け前進し、多くの連隊の隊員に歓迎されながら、「ようこそ美幌へ」「これから頼むぞ」「頑張れよ」などの激励の言葉を受けた。

 本部庁舎前へ到着した2人は、引き続き着隊申告を実施。申告終了後、河村連隊長が「これから幹部自衛官としての道が始まろうとしている。しかし、君たちは幹部自衛官としてまだまだ知識や技術は不足している。隊員とともに汗をかき、涙を流し、焦ることなく前日の自分を毎日超え、美幌の地で経験を積み重ねて、立派な幹部自衛官になることを期待する」と歓迎の言葉を送った。

「立派な自衛官を目指す」

 次に、幹候生が「初めての部隊勤務で非常に緊張していますが、少しでも即戦力になれるよう熱い心で頑張っていき、立派な幹部自衛官を目指していきますので、よろしくお願いします」と決意の言葉を述べて、着隊行事を終了した。

 着隊行事で決意を新たにした2人。2中隊に梶幹候生、3中隊に伊藤幹候生がそれぞれ配置となり、連隊の隊員として、道東美幌駐での勤務が始まる。

連隊長に着隊を申告する2人

緊張感の残る表情も、幹部自衛官への道の第一歩

隊員の前で力強く決意の言葉を述べた

あふれる拍手「連隊の任務遂行に貢献」|神町駐屯地

スキー機動で入場する2人

 【2023年2月9日(木)2面】 <山形>神町駐20普連(連隊長・荒木1陸佐)は1月31日、庁舎舎後で「一般幹部候補生着隊行事」を実施した。

 行事では、1月27日付で着隊した幹候生(BU)2人が、連隊の隊員の盛大な拍手で迎えられる中、スキー機動で入場した。2人は慣れないスキー機動をものともせず、生き生きとした表情で一生懸命滑走し、申告位置まで前進した。

 また、幹候生らしく緊張しつつも節度ある基本教練、大きな声で溌剌(はつらつ)颯爽(さっそう)と申告を行うとともに、決意表明では「連隊の任務遂行に貢献できるように一生懸命頑張りたい」と述べた。

 着隊した幹候生は、3月下旬まで各中隊で隊員たちと営内生活をともにし、各種訓練を経験して、幹部自衛官としての一歩を踏み出す。

着隊申告では、精悍な顔つきを見せた

隊員の前で決意を表明

連隊長(中央)とともに。まもなく幹部自衛官としての道が始まる