だるまに目入れを行う鬼頭師団長(陸自6師団)

 【2023年1月19日(木)2面】 今年も部隊の「訓練始め」が各地で実施された。防衛力の抜本的な強化に向け、覚悟の年を迎えた日本を護まもるため、新たな目標や誓いを掲げ、あるいは競技を通じて団結心を高めた。一年のスタートを迎えた表情を紹介します。

白熱の幕開け 4グループでスキーリレー|陸自6師団

 <山形>陸自6師団(師団長・鬼頭陸将)は1月6日から各部隊計画により、年頭行事と訓練始めを実施し、新たな気持ちで令和5年の隊務を開始した。

 6日、師団司令部で行われた年始行事では、鬼頭師団長をはじめ師団司令部の各部課長らが新年の目標を表明。満願成就の願いを込めて新しいだるまに目入れを行った。

 引き続き、訓練始め行事として各部課室を4グループに分け、各グループ対抗によるスキーリレーを駐屯地グラウンドで実施=写真。各チーム一丸となり、走者も応援にも力が入り白熱した訓練始めとなった。

 6師団は「今年も鬼頭師団長を核心として、師団の全隊員があらゆる事態に即応し『任務完遂』していく」としている。


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陸自6師団
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自衛隊体操にLAV手押し競争|神町駐屯地

今年の抱負を発表する年男の隊員たち

 <山形>神町駐20普連(連隊長・荒木1陸佐)は1月10日、駐屯地講堂で「連隊朝礼」を、駐屯地営庭で「令和5年連隊訓練始め」を実施した。

 連隊朝礼では、各中隊を代表して年男・年女が今年一年の抱負を元気溌剌(はつらつ)と発表したほか、最先任上級曹長、各中隊長がだるまの目入れを実施した。最後に連隊長が目入れを行い、年頭の辞を述べた。

連隊長「充実感とやりがいを」

 連隊長は、「今年一年が飛躍の年になるように、各人が目標を持ち、充実感、やりがいを感じられるように、一生懸命任務に取り組んでもらいたい。また、健康管理に留意しつつ、統率方針である『ひとに優しく仕事に厳しく』、要望事項『凡事徹底』『唯一無二』を念頭に置き、今年一年、頑張っていこう」と述べ、連隊のさらなる飛躍を祈願した。

 引き続き、訓練始めが行われ、自衛隊体操、LAV(軽装甲機動車)手押し競争を実施した。自衛隊体操では1月1日付で3陸曹に昇任した15人が体操指導者となり、節度ある動作、統制のとれた体操を行った。

 LAV手押し競争は、連隊本部、各中隊の10人の参加者が各中隊長をLAVに乗車させた状態で約100メートルの直線を牽引(けんいん)。手押しで推進させ、熱いレースを繰り広げた。

 また、訓練始めにはうさぎ年にちなみ、朝日町の非公式PRキャラクター「桃色ウサヒ」に参加してもらい、ユーモアあふれる動きで自衛隊体操を体験。LAV手押し競争では、連隊本部が押す車両に乗車して参加する=写真=など、隊員たちに笑顔と活気を与えていた。

 訓練には報道各社が取材に訪れ、取材を受けた1中隊の佐藤1陸曹は「身の引き締まる思いで臨み、今年一年、また頑張ろうと思うきっかけになった」、佐藤3陸曹は「厳しい天候だったが、気持ちで押し切れた。寒さもみんなの熱で溶けてしまいそうだった」と語っていた。

 20普連は「訓練始め行事を終えた隊員たちは、すがすがしい表情で年の始まりを実感し、新たな一年を駆け抜けるための絶好のスタートを切った」としている。


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第20普通科連隊
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