【後輩の手本となる人間に|重迫撃砲中隊 士長 杉山 佳穂(かほ)】

 先任上級曹長から「所感文を書いてほしい」と依頼され、初めて自分が年女なのだと気付きました。同時に、20代半ばにさしかかるという事実に驚きを隠せませんでした。

 入隊したのは20歳。同期には年下が多く、2歳の差でここまで考え方や行動が違うのかと思ったこともありました。

 自衛官として生活する中で辛いことや苦しいことは多々ありましたが、それでも周りの同期や上司の方々の多くの助けで3年間、自衛官として働くことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

 入隊して4年目に差し掛かり後輩も増え、改めて先輩として何ができるのかと考えることが多くなりました。その際に直接指導をするのはもちろんのこと、やはり自分が見本としてあるべきだと思いました。中隊配置された時のことを思い出すと、先輩からの指導や働いている姿を見て、このような人になりたいとあこがれていました。

 そのために何事にも積極的に取り組み、周りを見て手助けのできる人になれるよう努力して後輩の手本になろうと考えています。

 入隊してからを振り返ると、学生のころには想像できないくらいの紆余曲折(うよきょくせつ)があり、すべてを投げ出してしまいたいと考え、悩んだこともありました。しかし、その度に周りの方々に助けられ、今の自分がいるのだと深く感じます。

 このさまざまな経験を胸に、立派な大人としてこれからも精進し、恩返しをしていこうと思います。


【「節目の年」さらに成長へ|2普通科直接支援中隊 士長 森田 義貴(よしき)】

 施設機械整備を任務とする施設機械整備手として勤務しています。今年は年男を迎える節目であるとともに、今年度で退職予定なので、最後の自衛隊生活でもあります。残された自衛隊生活をより一層気合を入れて業務に努め、全力で楽しみたいと思います。

 今年の目標は、体力面では持続走、筋力トレーニングを継続し、体力の向上に努めて健康を維持したいと思います。業務面では、新配置隊員が昨年6月から部隊に配置になりましたので、自分が今まで上司や先輩たちから教えていただいた営内生活や業務などについて、できる限り教えていきたいと思います。

 これまで上司や先輩から整備を教えていただいて、今では一通りの施設機械整備を任せてもらえるようになり、組長のサポートや故障整備もやらせてもらえるようになりました。

 しかし、後輩や新配置隊員と一緒に整備を実施する際には、後輩や新配置隊員に伝わるように教えるのがとても難しく、得意不得意も伝わり方も人それぞれで違い、「教える」ということは大変なことなのだと感じました。上司・先輩方から教えていただいた知識・技能を思い出し、少しずつではありますが自分ができることを教えていくとともに、自分自身もさらに成長していきたいと思います。

 最後に、自衛隊に入隊してさまざまなことを経験して、多くの方々と出会い、多くの学びや思い出をいただきました。次の職場でも自衛隊で学んだことを生かし、元自衛官として恥ずかしくない態度で、楽しく一生懸命やっていく年にしたいと思います。


【多くを学んで前進したい|1中隊 2士 久保 政己(まさき)】

 人生で2回目の年男です。改めて年男のことを調べてみました。年男は生まれた年(えと)が最初で、私の場合は卯年に生まれたので卯年の年が年男。2つ目は、えとは十二支なので、12年に一度、年男ということです。

 今年の抱負と題して、昨年、自衛官候補生として入隊してさまざまな訓練をし、9月に無事、自衛官として任務につくことができました。これも、一つのことから多くのことを学び、そして、小中高、専門学校と学びきれない、短時間での熱い友情、こんなことは、ここに来なければ決して気付くことはできなかったことだと思います。

 このような経験から、今年はより一層、多くの方と触れ合い、学び、そして助け合いの精神をより一層養い、前進して参りますので、よろしくお願いいたします。