【2022年12月27日(火)2面】 <京都>福知山駐(司令・前野1陸佐)は11月26、27の両日、同駐創立72周年記念行事を挙行した。前日行事である26日の市中パレードは、平成30年を最後に災害の発生や新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となって以来、4年ぶり。陸自3師団音楽隊による演奏の下、陸海空自の総勢329人、車両57両、航空機1機が参加し、福知山市の広小路通りを堂々と行進した。

 広小路通りと福知山駐の関係は深く、自衛隊の前身である警察予備隊からも昭和25年よりこの地でパレードを行ってきた。さらにさかのぼれば、旧陸軍歩兵第二十聯隊の兵士たちも兵営から広小路通りを歩き、家族や友人に見送られながら出征していった。

 パレード終了後は、御霊公園内で3師団音楽隊による野外コンサートや駐屯地太鼓部「酒呑鬼太鼓」の太鼓演武、装備品展示を行い、園内は、演奏を楽しむ人々でにぎわいを見せた。

 夜には、駐屯地の隊舎屋上から「福知山駐屯地創立72周年記念花火」を打ち上げ、地域の方々に感謝し、コロナの影響を乗り越えて明るく健やかな生活が築かれることへの祈りを込めた72発の花火が福知山の夜空を彩った。

これからも地域とともに-

 27日の行事当日には、約4000人の来場者が駐屯地を訪れ、式典会場で隊員らの行進、模擬戦闘訓練の実演などを見学した。

 アトラクションでは、特に74式戦車の体験試乗、資材運搬車を戦車に見立てたちびっこ戦車試乗が大人気だった。広報ブースでは、オリジナルキャラクターの缶バッジの配布、隊員たちの訓練の様子や活動を紹介した写真パネル展示、レンジャー訓練展示など、さまざまなアトラクションを通して、真摯(しんし)な自衛隊の姿をアピールすることができた。

 福知山駐は「地域とともに歩み、いかなる脅威にも決して憶することなく、強い意思と能力の向上に努め、所命任務の完遂に邁進(まいしん)していく所存だ」としている。


◆関連リンク
福知山駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d/fukuti_7i/fukuti.htm