4年度「第3次基礎となる部隊の訓練検閲」を実施

 【2022年12月22日(木)2面】 <山形>神町駐20普連(連隊長・荒木1陸佐)は11月18日から22日の間、王城寺原演習場(宮城県)で令和4年度「第3次基礎となる部隊の訓練検閲」を実施した。

 訓練検閲は、1中隊(中隊長・後藤3陸佐)が課目「支作戦正面を担任し、独立的に行動する増強普通科中隊としての行動」、重迫撃砲中隊(中隊長・佐藤1陸尉)が課目「支作戦正面を担任する普通科中隊に直接協力する重迫撃砲中隊としての行動」、衛生小隊(小隊長・赤峰2陸尉)が課目「支作戦正面を直接支援する衛生小隊としての行動」における部隊の基本的行動などについて評価した。

 訓練開始に先立ち、統裁官の荒木連隊長は(1)指揮の要訣の具現化・実践(2)部隊の基本的行動および隊員の基礎動作の確行(3)健康管理・安全管理の徹底―の3点を要望。「全隊員が一丸となり、任務に邁進(まいしん)することを期待する」と訓示した。

 受閲部隊は20日夕から21日早朝にかけ、演習場内約40キロの徒歩行進を実施した。各隊員は、行進規律に基づき速度の維持、隊形の保持、無声指揮に努めつつ、冷たい雨が降りしきる中、起伏の激しい経路を整斉と行進した。

 引き続く前衛小隊の行動で小銃小隊は、迫撃砲小隊、重迫撃砲中隊の火力と連携。警戒部隊を駆逐しつつ、前進し、敵陣地を解明した。前進間、受傷者が発生したが、衛生小隊が迅速確実な救護活動を実施して適切な処置を行い、人的戦闘力の維持を図った。

1中隊などが任務完遂

 22日、1中隊の勇猛果敢な突撃により、目標地域の奪取に成功した。じ後、「目標奪取後の縦深目標への攻撃における火力戦闘」の想定で実射検閲が行われ、1中隊は次々に現出する的に対して速やかに火力を発揮。個人携帯対戦車弾および01式軽対戦車誘導弾による逆襲対処までの一連の任務を遂行した。

 また、重迫撃砲中隊は、全隊員が整斉と射撃準備を行い、分隊、前進観測班、射撃指揮班が密接な連携を図り、日頃の錬成の成果を発揮し、迅速・正確な射撃を行い、任務を完遂した。

 25日には、駐屯地で訓練終了後の研究会が行われ、統裁部基本基礎班の統制により、戦闘様相を振り返り、隊員の基礎的動作、成果、教訓について認識を共有し、今後の訓練の資とした。


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陸上自衛隊神町駐屯地
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