海兵隊に射撃要領を説明
【2022年12月2日(金)2面】 <北海道>名寄駐3即応機動連隊(連隊長・山﨑1陸佐)は10月1から14日の間、矢臼別、上富良野、然別(しかりべつ)各演習場で行われた令和4年度「国内における米海兵隊との実動訓練(レゾリュート・ドラゴン22)」に参加した。
訓練は、島嶼(とうしょ)作戦における陸自と米海兵隊との国内最大規模となる実動訓練で、3即応機動連隊、2後方支援連隊のほか方面直轄部隊が、米海兵隊からは、第12海兵連隊第3海兵大隊のほか航空部隊、後方支援群らが参加し、日米の共同対処能力を向上させた。
10月1日、秋晴れの矢臼別演習場で訓練開始式が行われた後、上富良野演習場に飛び立ったオスプレイ、CH53による第3海兵大隊の機動展開を3普通科中隊(中隊長・須加﨑3陸佐)の援護の下、受け入れを完了した。
その後、調整所の開設運営、日米相互の射撃訓練を実施し、特に機動戦闘車中隊(中隊長・齋藤3陸佐)による16式機動戦闘車の射撃では、その精度に米海兵隊が驚いた様子だった。さらに、オスプレイを使用した日米共同の緊急患者後送により、日米の連携強化を図った。
訓練の中盤からは、上富良野演習場で作戦準備を実施。言葉の壁を乗り越えて準備を完整させ、日米の戦闘力を最大限発揮して上陸する敵を撃破して任務を完遂した。
共同訓練を終えた隊員たちは、共同訓練の場でなければ得難い貴重な経験をすることができ、達成感と充実感に満ちあふれていた。
3即機連は「今後も国土防衛の実効性をさらに向上させるため、訓練に邁進(まいしん)していく」としている。