【2022年11月10日(木)2面】

陸自への理解を醸成

 <北海道>名寄駐(司令・山﨑1陸佐)は10月27、28の両日、士別市立士別中学校と士別南中学校2年生の計8人を対象に、総合的な学習の時間を活用した職場体験学習を支援して、陸自に対する理解の醸成を図った。

 両日ともに、生徒たちは緊張した面持ちで駐屯地に到着。初めての戦闘服に袖を通し、隊員から自衛隊、駐屯地の概要説明を受けた後、基本教練を体験した。

 装備品展示では、3即応機動連隊が保有する中距離多目的誘導弾を見学し、隊員からの説明に耳を傾けた。その後、生徒たちは最も楽しみにしていた駐屯地の食堂における昼食のチーズおかか牛丼などを完食した。

 特に生徒たちの興味を引いたのは、「物を測る体験」。2人1組となり、協力して互いに体の各部位を測り、隊員が示した物の長さを当てる体験で、実習の結果、誤差わずか数センチや、中にはピタリと測り当てた生徒がおり、ほかの生徒や隊員を驚かせた。

「全てが楽しかった」貴重な経験に笑顔

 全ての体験を終えた生徒たちからは、「全ての体験が楽しく貴重な経験ができました」「自衛隊を進路の一つとして考えていきたいです」などの感想があり、生徒たちは隊員と手を振り合い、笑顔で駐屯地を後にし、今回の職場体験学習は終了した。

 名寄駐は「今後も中学生や高校生を対象とした職場体験学習などに協力し、地域との連携を図っていく」としている。

駐屯地に到着。緊張した表情が見られる生徒も

迷彩服に袖を通し"自衛官"に

説明に聞き入る生徒たち

敬礼を反復練習し、基本教練を学ぶ

中距離多目的誘導弾の見学

救急法では患者の搬送を体験した

隊員食堂で昼食。自衛隊の食事を満喫

駐屯地史料館「北勝館」を見学し、自衛隊への理解を深めた

真剣な表情でロープワークに臨んだ

手や指を使って物を測る要領を学んだ


◆関連リンク
陸上自衛隊 名寄駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/nayoro/index/index.html