部隊運用を検討する3科の隊員
【2022年11月9日(水)2面】 <宮城>多賀城駐38普連(連隊長・佐々木1陸佐)は10月2日から7日の間、方面指揮所訓練センター(仙台駐)でBCTC訓練を実施して連隊本部・各中隊・他職種協同部隊との連携を強化。総合戦闘力を最大限発揮する練度の維持・向上を図った。
(1)前方地域の戦闘(2)主戦闘地域の戦闘(3)警戒部隊後退~主戦闘地域の戦闘
訓練課目・想定は、先遣CTの陣地防御、「いかにして敵を阻止するか」を主眼に訓練状況を3つのフェーズ「前方地域の戦闘」・「主戦闘地域の戦闘」・「警戒部隊後退~主戦闘地域の戦闘」に区分。訓練間に着実に成果を積み上げて練度を高める独自方式の統裁要領を採用した。
各状況終了後のホットウオッシュアップ(即座の反省会)では、情報の共有、情報と火力の連携などの問題点を明らかにして処置を講じ、早速、次の状況に反映させて是正・克服した。
このため、組織的な陣地の編成、障害と火力の連携、情報と火力の連携などの練度は次第に高まり、最終状況では有効な対機甲火力・砲迫火力を最大限に発揮して、多大な損耗を強要し、敵の攻撃を頓挫させて阻止した。
38普連は「連隊は、今年度の練成課目『防御』に取り組む中、演習場などでの中隊以下の実動訓練を実施する一方、指揮所訓練の場で設定できる指揮機関訓練や兵站(へいたん)業務を演練。そのノウハウを蓄積することにより、各種事態などでの責務を完遂できるように、余念なく弛(たゆ)まぬ錬磨に明け暮れている」としている。