災害派遣の話を熱心に聴く児童たち

小学生への防災活動体験教室を支援|空自芦屋基地

 【2022年11月8日(火)2面】 <福岡>空自芦屋基地(司令・德重空将補)は10月8日、基地近傍の遠賀町教育委員会からの依頼に基づき、遠賀町内の小学生約30人に対する「防災に関する活動体験教室」を支援した。地元の自治体でも近年、避難所を開設するなど、子供たちに対する防災教育の重要性が増してきているという。芦屋基地でも災害発生時の自衛隊の役割や活動について子供たちに直接伝える機会と捉え、協力する運びとなった。

 教室は、警備犬(災害救助犬)の訓練風景、人命救助システムⅡ型、施設器材(重機)、救急車、救難機(U125A救難捜索機、UH60J救難ヘリコプター)の見学、衛生器材のストレッチャーや担架の使用、救難員によるロープワークの指導、災害派遣の出動経験がある隊員の体験談の聴講など、空自の災害派遣活動に関わる内容。

 参加した小学生たちは、日頃の生活では見ることの少ない自衛隊の装備品を真剣なまなざしで見学。人命救助システムの捜索救助器材に触れ、友達などと協力してストレッチャーや担架を使用し、また、ロープワークの体験などに取り組んでいた。

 特に、災害派遣の体験談では、隊員からの「あわてない、周りと協力する、自分勝手な行動をしない」というアドバイスにうなずいている小学生が多かったように見えた。

 芦屋基地は「今回の体験教室を通じ、子供たちの防災意識が少しでも高まれば幸いである」としている。

警備犬の訓練に高い関心を寄せていた

人気となったヘリコプターの見学


◆関連リンク
航空自衛隊 芦屋基地
https://www.mod.go.jp/asdf/ashiya/index.html


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