【2022年11月2日(水)2面】 <北海道>南恵庭駐3施設団(団長・河口陸将補)は10月19日、北千歳駐で105施設器材隊特殊器材中隊が施工した北千歳駐弾薬交付所建て替え工事完成に伴う落成式を実施した。令和3年6月1日から4年9月28日の間、老朽化した弾薬交付所の建て替え工事を担任。北千歳駐の環境整備に寄与するとともに、施設技術(建築)、工事管理能力の向上を図ることを目的に、部隊施工工事を実施した。

 特殊器材中隊には、舗装器材などで交通作業を実施する特殊器材小隊と木工、鉄工、電工、営繕などの技術で建設作業を実施する建設技術小隊がある。

 今回の工事では、特殊器材小隊が弾薬交付所の解体、アスファルト舗装、建設技術小隊が仮設工事(プレハブ、足場設置)、地盤改良、杭工事、測量、基礎工事(型枠、鉄筋、基礎コンクリート打ち)、躯体工事(型枠、鉄筋、躯体コンクリート打ち)、屋根防水工事、外装工事(外壁塗装)、内装工事(窓、電気、シャッター)、外装工事(犬走り)に至るまでの一連の施工を実施した。

工事の場を活用 建設技術者等集合訓練も

 また、建て替え工事の場を活用して方面隊内の建設特技者に対する建設技術者等集合訓練もあわせて実施。基礎工事型枠設置、基礎工事配筋に関する教育実習を通じて特技保有者の能力向上を図った。

 10月5日には、約1年にわたる建て替え工事の終了に伴い、北部方面総監部装備部施設課による完成検査結果が実施され、設計基準を満たしていることが確認された。

 この日の落成式では、北千歳駐司令の牧野陸将補が工事に尽力した105施設器材隊特殊器材中隊の隊員に対し、ねぎらいの言葉を掛けた。

 3施設団は「方面隊の施設力の骨幹であり、団に求められる部隊施工ニーズは年々増加している。今後も団として最大限の要望に応えるため、施設・建設技術能力の向上に努めていく」としている。

熟練の技術で型枠を設置

内装工事も隊員の手で行われた

息の合った連携で作業を進めていく

弾薬庫道路内のアスファルト舗装を行う

完成した弾薬交付所

落成式に参加する隊員たち

祝辞を述べる北千歳駐屯地司令

褒賞状の授与が行われた

弾薬交付所の鍵を引き渡した

大仕事を終え、隊員たちは充実した表情を見せていた