隊員の司会進行の下、激戦が繰り広げられた

地本部員が12特科隊の隊員とともに司会進行

 【2022年11月2日(水)1面】 栃木地本(本部長・梶1陸佐)は10月8日から10日の間、栃木県立壬生高校体育館で行われた「第77回国民体育大会(国体)『いちご一会(いちえ)とちぎ国体』」の銃剣道競技会で、司会進行を担当。総務課所属の佐々木2陸曹が12特科隊の隊員とともに協力した。佐々木2曹は、本番の約4カ月前から国体担当者とシナリオなどの調整を進め、6月のリハーサル大会を経て本大会に臨んだ。

 国体での銃剣道競技会は3年ぶり。少年男子は各ブロック大会を勝ち抜いた13チーム、成年男子は47チームの選手が参加した。

 通常の銃剣道大会は、複数の試合が同時進行で行われるが、国体では1コートのみでの実施のため、選手たちは会場の視線を一身に浴びながら挑んだ。佐々木2曹は、「選手の緊張感が伝わってくるようだった」と話していた。

 会場では、宇都宮駐や北宇都宮駐の隊員が競技の運営支援などに携わったり、国体選手として出場した隊員もいた。栃木県の結果は少年男子が優勝、成年男子が準優勝となり、「総合優勝」を勝ち取った。

円滑な大会の運営に寄与した

演練の成果を発揮した選手と大会関係者

馬術会場に広報ブース 中即連隊員はグラウンド整備

 大田原地域事務所(所長・倉田1陸尉)は10月6日から10日の間、とちぎ国体の馬術競技会場で広報ブースを出展した。

 国体では6つの会場で、宇都宮駐、北宇都宮駐、海自横須賀地方隊所属の部隊などが、競技の運営支援や選手の安全確保などを実施。大田原所は、中央即応連隊が担当した馬術競技会場で、観戦者や競技参加者に対し広報活動を行った。

 広報ブースには、競技ボランティアとして参加していた近傍高校の生徒や、日本全国から集結した選手、スタッフらが訪れ、戦闘機をVRで体験するコーナーでは、女子高生がゴーグルを装着した友人をスマホで撮影する場面も見られた。

 また、アンケートに答える男子高校生やポスターなどの展示を興味深く見る人、「娘に見せよう」と言いながら、採用パンフレットやチラシを手にする来場者の姿もあった。

 試合会場では、選手の競技が終わるたびに中即連の隊員がグラウンドを整備したり、障害物のバーを元に戻していたが、その様子を見ていた高校生ボランティアが思わず、「自衛隊、バリ早え」と声を上げる場面があった。「自衛隊さん、支援ありがとうございます」「こんなことまでやるんですね、頑張ってください」と、隊員に声を掛ける人もいた。

手際よく整備する隊員

高校生がVR体験で自衛隊を理解

 栃木地本は「今後も地域の方々に自衛隊を身近に感じてもらえるよう、活動していく」としている。


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自衛隊 栃木地方協力本部
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