侵攻を阻止するため、障害を構成
【2022年10月27日(木)2面】 <新潟>高田駐2普連(連隊長・小段1陸佐)は9月15日から18日の間、関山演習場で令和4年度「第2次連隊練成訓練(1中隊、2中隊、補給小隊、衛生小隊、通信小隊に係わる訓練検閲)」を実施した。訓練は、来年参加予定のHTC(北海道トレーニングセンター)における実動対抗演習(防御)に向けた練成・検証も兼ねて行われた。
防御準備から防御戦闘へ一連の行動を演練
連隊長は、(1)「障害と情報と火力の連携」(2)「少ない勢力を補う柔軟な部隊運用」(3)「第一線救護の実践」-の3点を要望。48普連の2個中隊が対抗部隊となり、防御準備から防御戦闘に至る一連の行動を演練した。
9月15日朝、演習場に進入した各部隊は、防御構想に基づき陣地を選定し、築城などを開始した。1・2中隊は、対抗部隊の予想接近経路に対する障害の設置とこれに連接した火力を指向するとともに、現地の地形・植生を最大限活用し、掩蓋(えんがい)材、土のうを用いた強固な陣地を構築した。
補給小隊は段列地域で補給所を開設し、給油・弾薬交付などの補給活動を、衛生小隊は同地域に救護所を開設し、連隊・中隊と連携して迅速な負傷者の救護を実施した。通信小隊は無線・有線およびシステム回線を構成し、「必通の精神」で連隊通信の維持・運営を行った。
2普連は「受閲部隊は各級指揮官統率の下、それぞれに与えられた任務を完遂し、対抗48普連の攻撃を阻止するとともに、HTC訓練に向けた資を得ることができた」としている。