対抗部隊を撃破するため進撃する戦車

 【2022年10月21日(金)2面】 <北海道>陸自7師団(師団長・中村陸将)は9月17日から22日の間、北海道大演習場で令和4年度「第2次師団訓練検閲」を実施し、増強73戦車連隊(連隊長・瀧澤1陸佐)、7飛行隊(隊長・野呂2陸佐)の練度を検した。

73戦車連隊が果敢に攻撃 7飛行隊は空中機動で

 受閲した増強73戦車連隊は、機甲師団の戦車連隊として約200キロの車両行進に引き続き、対抗部隊の強固な防御陣地に対し、師団、関係部隊と緊密に連携した情報収集活動、指揮幕僚活動により、総合戦闘力を最大限に発揮した果敢な攻撃を実施し、任務を完遂した。

 7飛行隊は、空中機動により師団の作戦を支える部隊として、ヘリによる航空偵察、偵察隊員の空輸、師団直轄の遊撃部隊によるヘリボン行動を第一線部隊と緊密に協同して実施するとともに、負傷者の発生に際して緊急患者空輸を迅速に実施するなど、各種任務を完遂した。

 また、訓練検閲終了後の疲労困憊(こんぱい)の中、無作為に抽出した隊員に対して小火器射撃を実施し、その射撃練度を確認した。

 併せて、新型コロナウイルス感染症対策として、統裁地域での飛沫防止処置や手指消毒、第一線で戦闘する隊員のフェースマスク着用などを確実に実施。新型コロナウイルス感染症による損耗の発生を局限するよう留意して訓練を実施した。

 7師団は「今後も陸自唯一の機甲師団として各部隊の戦闘力の組織化を図り、総合戦闘力を最大限発揮できるよう、引き続き進化を続けていく」としている。

指揮を執る73戦車連隊長

同じく7飛行隊長

訓練前に人員点検が行われた

背のう入れ組品を入念に点検

第一線救護の要領を確認した

統裁官による訓示で士気を向上

広大な演習場を車両で行進

住民保護の要領を演練した

敵方を確認する隊員

本番さながらの攻撃前進

集中力を研ぎ澄ませて木陰から敵を狙う

指揮所活動で隊員に指示を送る

ヘリに燃料を給油し、出動に備える

偵察隊員とオートバイの空輸にはヘリを使用した

ヘリボン攻撃を演練

負傷者の緊急空輸を実践形式で確認

指揮所へ連絡し、指示を仰いだ


◆関連リンク
陸上自衛隊 第7師団(機甲師団)
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/7d/index.html