衛星搭載の電気推進エンジンなどについて模擬授業

 【2022年10月21日(金)1面】 鹿児島地本(本部長・稲崎1海佐)は9月11日、鹿児島第2合同庁舎で「防衛大学校模擬授業in鹿児島」を実施した。模擬授業は、今年度2回目の実施で、今回は、防大航空宇宙工学科の中山宣典教授(工学博士)を招へいし、高校生、予備校生、社会人らを対象に行われた。

 授業のテーマは、衛星に搭載されている電気推進エンジン。特にイオンエンジンについて、実用化困難といわれていた電気推進ロケットの開発から実用化に至るまでを、教授の30年の研究経験を通して分かりやすく講義してもらった。

 授業は、あらかじめ配布された講義プリントに解答する形で行われた。難解な専門用語を高校生にも分かりやすい言葉に変換し、受講者の理解を促進する工夫が施された内容になっており、航空宇宙工学初心者にも非常に興味深い講義だった。

 参加した高校生らは真剣な表情で聞き入り、時には「ホールスラスタ(人工衛星などに搭載されるプラズマ推進機の一種)を使う利点は」「イオンエンジンの今後の可能性は」など積極的に質問する場面も見られ、防大の魅力を十分に感じとることができた。

 鹿児島地本は、「引き続き、自衛隊(防大)に関心のある生徒らに、あらゆる機会を活用して、自衛隊の魅力を発信するとともに、入隊意欲の高い適質人材の獲得に取り組んでいく」としている。


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