【2022年10月13日(木)1面】 福井地本(本部長・野間1海佐)は9月10、11の両日、福井港北1号岸壁で掃海母艦「ぶんご」の支援を得て艦艇見学会を実施し、2日間で約570人の来場者を得た。「ぶんご」は3掃海隊(広島県呉市)に所属。福井港への寄港、見学会は初めての実施で、同港初となる陸海空自によるコラボ見学会が実現した。

陸自ヘリ・PAC3なども公開

 「ぶんご」は、9月9日午後に福井港へ入港、その後、中部方面航空隊(大阪府八尾市)所属のUH1Jヘリコプター1機が「ぶんご」の飛行甲板に着艦し、翌日の広報イベントを準備した。

 10日は、県議会や協力団体による入港歓迎式から始まり、福井県議会議長、福井県防衛議員連盟会長から、日本の平和と安全のために日夜奮闘する乗組員に対し、ねぎらいの言葉があった。

 その後の見学会では、艦艇の威容に待ちかねた来場者が、乗組員の案内で艦橋や格納庫、飛行甲板などを見学した。速射砲の作動展示では、素早い砲身の動きに見学者から驚きの声が上がっていた。

 また、岸壁では、装備品展示として、空自4高射群(滋賀県高島市)所属の地対空誘導弾ぺトリオット(PAC3)の発射機1基、372施設中隊(福井県鯖江市)の大型車両なども展示し、福井港では初となる陸海空のコラボ見学会が実現した。

 11日に参加した見学者らは、陸海空それぞれの装備品の説明を熱心に聞き、写真に納めていた。

見学者「貴重な経験だった」

 見学者からは、「船が大きくてびっくりした」「とても楽しかった」「艦艇だけでなく、ヘリコプターやPAC3も見ることができ、本当に貴重な経験だった」「息子に自衛隊を受験させる予定です」と喜びの声が多く聞かれた。

 福井地本は「今回の成果を踏まえ、今後も各種広報行事を通じた自衛隊に対する理解を促進するとともに、募集成果達成のための基盤拡充を図っていく」としている。

同艦の飛行甲板には陸自のUH1Jヘリが着艦

岸壁に展示された空自のPAC3

入港歓迎式が開かれた

艦艇見学には多くの地域住民らが訪れた

スタンプ押印を楽しむ子供たち


◆関連リンク
自衛隊 福井地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/fukui/


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