【2022年10月12日(水)1面】

大学生の入隊への不安を払拭

学生を求めて は、大学生ら募集対象者に対する、各地本の募集広報の様子を届ける企画です

常葉大生5人が就業体験「職種の多さに驚いた」|静岡地本

 静岡地本静岡募集案内所(所長・伊藤1陸尉)は8月29日から9月2日の5日間、常葉大学外国語学部・社会環境学部(静岡市)のインターンシップ参加希望者5人を受け入れ、自衛隊の就業体験を行った。

 初日は静岡地本長の武田1空佐が、自らのキャリアパスを学生たちにわかりやすく説明し、幹部自衛官の魅力をアピールした。また、2日目は、海自横須賀地方総監部(神奈川県横須賀市)で海自の概要や任務について学び、護衛艦「あまぎり」の甲板に乗艦して乗組員から装備品の説明を受けたり、曳船に乗って湾内から海自の艦艇や設備などを見学した。

 3日目は本部庁舎(静岡市)で静岡地本募集課長の橋本2陸佐が各自衛隊の魅力を伝えるとともに、自衛隊の広報活動のワークショップ体験を行った。また、一般大学出身の幹部自衛官からオンラインで話を聞き、学生たちは自衛隊の多種多様な任務に関心を寄せていた。

 4日目は空自浜松基地(浜松市)を訪れて空自や基地の概要について話を聞き、パイロットを目指す隊員が訓練に使用しているT4・T400各練習機を見学した。一般大卒の若手幹部自衛官との懇談も行い、年が近いからこそ感じられる悩みや考え方などを共有した。

 最終日は募集案内所で、学生が広報官になった設定で、高校生や大学生に自衛隊の魅力を伝えるためのプレゼンを行った。それぞれ、今回の就業体験を通じて学んだことや自衛隊のパンフレットを活用して20分間のプレゼンを行い、お互いの話に聞き入っていた。

 5日間の体験を終えた学生は、「自衛隊の職種の多さに驚いた。自分も選択肢の一つとして考えたい」「自衛隊に前から興味を持っていたが、今回のインターンを通じてさらに知りたいと思った」と感想を話していた。

 静岡所は「今後も多くのインターン学生を受け入れ、今回参加した学生の感想のように『そうだったんだ』『知らなかった』を引き出せるような五感で感じる就業体験を実施していく」としている。

学んだ知識を生かしてプレゼンに臨んだ


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自衛隊 静岡地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/sizuoka/


指揮通信車体験搭乗・喫食も「入隊後のイメージアップできた」|山形地本

82式指揮通信車の体験搭乗

 山形地本(本部長・小野事務官)は9月8日、神町駐で大学生を対象としたインターンシップを実施した。インターンシップは、入隊に対する不安の払拭(ふっしょく)入隊意欲の向上、また、これまで以上に自衛隊に興味を持ってもらうことが目的。山形県内から3人(合格者1、大学3年生2)が参加した。

 当初、6師団司令部で陸自の概要の説明を行い、続いて6師団司令部付隊で82式指揮通信車の体験搭乗を実施した。参加者からは、「思ったより乗り心地が良かった」「将来はこの車両に乗れるような幹部になりたい」との感想が聞かれた。

 その後、駐屯地防衛館で神町駐の歴史や災害派遣・国際貢献で活躍している自衛官の写真を見て、「自衛隊に入隊して地域のために役に立ちたい」と熱く感想を述べていた。

 昼食は駐屯地隊員食堂で体験喫食を実施。「とてもおいしい」「毎日食べられるのは最高」など、終始和やかに食事を楽しんでいた。

 午後は司令部各部課室で、勤務する幹部自衛官らの執務の様子を見学した。

 その後、合格者は6師団長の鬼頭陸将との懇談、大学3年生は一般幹部候補生で入隊した幹部自衛官との懇談を実施。当初は緊張した様子だったが、時間が経(た)つにつれて和やかな雰囲気で懇談は進行した。

 特に合格者は、鬼頭師団長から幹部候補生学校での生活の様子や入隊までの過ごし方などのアドバイスを受けるとともに、積極的に師団長に質問するなど、入隊意欲はさらに堅固になった様子だった。

 参加者からは、「入隊してからのイメージアップができた。参加してよかった」「来年、ぜひ受験したい」とのうれしい声があった。

 山形地本は「今後も採用試験合格者、来年度受験予定者に対して同趣旨の施策を行い、入隊への不安の解消を図るとともに、安心して入隊できるように取り組んでいく」としている。

防衛館を見学


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自衛隊 山形地方協力本部
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本部長が防災講話で「いざという時の行動」伝える|兵庫地本

学生らを前に講話する髙岡本部長

 兵庫地本長の髙岡1陸佐は9月8日、兵庫県立大学防災教育研修センター(人と防災未来センター)内で兵庫県立大学の要望により、「いざという時の行動のために」と題して学生約40人に対し、防災講話を実施した。

 同大学は、副専攻として防災リーダー教育プログラムに位置づけて「防災教育」を推進。防災・減災・復興に関する幅広い知識、現場力、コミュニケーション能力、実践力を身につけ、さまざまな危機に冷静かつ的確に対応する総合力(人間力)を持った人材を育成することを目指している。

 講話では、まず阪神・淡路大震災発災当時の状況や自衛隊の救援活動の様子について説明。次に状況判断の一例、災害派遣活動を通じて得られた「自助」「共助」について説明し、「自助のための準備」「共助の心」、最後に「やさしさと思いやり」が大切だと説示した。

「組織にメンタルサポートはあるのか」

 講話後、学生からは「災害派遣など厳しい任務につく自衛隊組織にメンタルサポート体制はあるのか」「災害派遣現場における状況判断」「自衛隊の自己完結力と平素からの自治体などとの連携要領」「人の上に立つ役職として、部下を統率するコツ」などの質問があり、活発な意見交換が行われた。

 兵庫地本は「今後も学校教育への協力に応じて防災講話などを実施し、防衛省・自衛隊への理解の深化を図るとともに、自衛隊の魅力発信に努めていく」としている。


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自衛隊 兵庫地方協力本部
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