【2022年10月5日(水)2面】

【台風15号】静岡市内で大規模な断水続く

 9月24日未明まで続いた台風15号による記録的な大雨で、静岡県内では土砂崩落や浸水が相次ぎ、2人が死亡、1人が行方不明となるなど、甚大な被害が出た。また、取水口を大量の流木やがれきなどがふさぎ、静岡市清水区を中心に大規模な断水が発生。10月に入っても、住民たちは不便な生活を強いられた。

清水区に土砂・流木などが流入
夜を徹し取水口復旧へ|板妻駐屯地

 県知事から災害派遣要請を受けた板妻駐34普連(連隊長・水野1陸佐)は早速、活動。その様子が写真とともに寄せられました。災派全体の活動発表と併せて紹介します。

 板妻駐34普連は9月26日から台風15号の影響により静岡市で発生した断水に伴う災害派遣に出動した。

 大雨の影響により、静岡市清水区の主な水源である興津川の取水口への土砂・流木の流入などにより水道施設が被害を受け、清水区全域で断水が発生した。

 連隊は、26日午前10時25分に静岡県知事からの給水支援に係る災害派遣要請により、人員約30人で県庁、静岡市役所、川根本町役場に連絡員を派遣するとともに、清水区の東海大学海洋科学博物館の敷地内で給水活動を開始した。

 翌27日、区内に給水場所を拡大するとともに、興津川の取水口(清水谷津浄水場承元寺取水口)に流れ込んだ土砂、流木などの除去を夜間を徹して行った。

 34普連は「28日現在、まだ断水は継続しているものの、連隊は引き続き、断水復旧に向けた支援を継続するとともに、現地のニーズに応じた活動を継続していく」としている。

取水口に流れ込んだ流木や土砂をかき出す隊員

夜間に取水口に流れ込んだ流木・土砂の除去を行う(27日 清水谷津浄水場 承元寺 取水口)

災派の概要

給水支援陸空自部隊 延べ450人投入
災害廃棄物除去、土砂撤去など実施

 統合幕僚監部が10月2日時点で発表した台風15号に係る活動概要は次の通り。

 9月26日午前10時25分、静岡県知事から34普連長(板妻・静岡県御殿場市)に対し、給水支援、浄水場内の土砂除去支援に係る災害派遣要請があった。

 【給水支援】

 9月27日午前6時以降、34普連、1後方支援連隊(練馬・東京都練馬区)、1高射特科大隊(駒門・静岡県御殿場市)、東部方面後方支援隊(霞ケ浦・茨城県土浦市)の延べ約240人が東海大学海洋科学博物館(静岡市清水区)、市内の高齢者施設など計8カ所で実施。使用機材は、1トン水トレーラー延べ52両、5トン水タンク車延べ24両などで、延べ約333トンを給水支援。

 空自は9月28日以降、1航空団(浜松)、高射教導群(同)、1術科学校(同)、1高射群(入間・埼玉県狭山市および武山・神奈川県横須賀市)、4高射群(岐阜・岐阜県各務原市および白山・津市)から延べ約210人が出動。5トン水タンク車延べ27両などで、延べ約760トンの給水を実施。

 【災害廃棄物除去】

 10月2日午前8時30分以降、34普連の隊員約150人、車両8両の態勢で静岡市内の集積場2カ所から仮置き場への災害廃棄物の撤去支援。

 【土砂撤去】

 9月27日午後6時36分以降、34普連の隊員約30人により、清水谷津浄水場内の土砂除去作業を行い、28日午前1時4分に作業を終了。30日午前8時30分以降、34普連の隊員約20人で川根本町の水川浄水場の取水口の土砂除去作業を実施。同日午後4時、終了した。

 9月30日午前8時、34普連長に対し、川根本町の孤立集落の住民の避難支援に係る要請があり、同日午前10時5分、避難が完了。

 このほか、静岡県庁、静岡市役所、川根本町役場に連絡員(LO)を派遣した。

病院で給水支援を行う1高射群の車両

高齢者施設で活動する1航空団の隊員



【台風14号】隊員300人以上がボランティアに参加|新田原基地

 <宮崎>空自新田原基地(司令・尾山空将補)からこのほど、日本列島に大きな被害をもたらした9月の「台風14号」の被害復旧ボランティアに、所属隊員が参加した報告が寄せられましたので紹介します。

 宮崎県西都市と新富町が募集する台風14号被害復旧ボランティアに新田原基地の隊員が参加した。

 9月21日から同25日の間、延べ人数300人以上の有志が参加し、床上浸水した家屋から畳や家財道具などを運び出した。また、別の場所では浸水被害があった地域から流れてきたごみや流木などの除去を行った。

住民「助けに来てくれて感謝」

 被災地域では、「浸水して途方に暮れていた。若い人が助けに来てくれて、本当に感謝しています」と、涙ながらに感謝を述べる被災者が多くいた。

 参加した隊員は「“地域とともに”を合言葉に活動している新田原基地隊員として、少しでもお役に立てればと思い、参加した。要望があればまた参加したい」と力強くコメントしていた。

 新田原基地は「隊員一同、一日でも早く普段の生活を取り戻せるよう願っています」としている。

濡れた畳を運び出す隊員

隊員らの手によって運び出された畳

回収物の選別を実施


◆関連リンク
航空自衛隊 新田原基地
https://www.mod.go.jp/asdf/nyutabaru/14access/index.html