陣地防御で鉄条網を構築する新隊員
【2022年9月30日(金)2面】
新隊員特技・曹候生課程
小銃手・機関銃副射手・84ミリ無反動砲副砲手など
<長崎>陸自対馬警備隊新隊員教育隊(教育隊長・廣瀬2陸佐)は7月4日から9月9日の間、令和4年度「新隊員特技課程および一般陸曹候補生課程後期『軽火器』」を実施した。
教育は、普通科部隊の小銃手、機関銃副射手、84ミリ無反動砲副砲手などとして必要な知識と技能を習得させるのが目的。
国境の防人「やまねこ軍団」の一員となるため、全国から集まった新隊員は、約3カ月間、酷暑の中で厳しい訓練に耐え、同期とともに汗を流し、切磋琢磨(せっさたくま)して技能の向上に励んだ。
また、教官・助教の情熱と愛情のこもった教育、何より彼らの絶え間ない努力により、着隊当初に比べて顔つきも変わり、たくましく成長した。
35キロ行進「同期がいたから乗り切れた」
教育を終えた西2陸士は、「35キロ徒歩行進訓練は、体力には自信があったものの、精神的につらく、同期と声をかけ合って乗り切ることができました。ともに過ごした同期、温かく指導して下さった教官・助教、今まで育ててくれた家族、サポートして下さった駐屯地の皆様のお陰でここまで来ることができ、感謝しています」と話した。
教育修了式で執行者の町中対馬警備隊長(1陸佐)は、「これまでの教育に対する真摯(しんし)な取り組み、日々努力を続けたことに対して心から感謝と敬意を表する。対馬警備隊の一員、現代の防人として先輩たちと一緒になり、揺るぎない覚悟で日本の国境・対馬を護(まも)り抜いてくれることを信じている」と述べ、新隊員は、国境の防人として、決意を新たにした。