【2022年9月29日(木)2面】 <北海道>岩見沢駐12施設群(群長・荒関1陸佐)は8月22日から9月3日の12夜13日にわたり、群検閲を受閲した。8月17日に駐屯地で出陣式を実施し、群最先任上級曹長の田岡准陸尉の「勝ちどき」により士気を高め、全員で任務必成を誓った。

 群は8月22日、隊容検査を実施し、隊員の任務の理解度や射撃練度、第一線での衛生救護要領を確認した。

「日本最大・3施設団の基準杭へ」群長が士気鼓舞

 群長は訓示で、「任務必成」「プロであれ」「一丸」を要望し、「12施設群は日本最大の施設科部隊である3施設団の基準杭となれるよう、群一丸となって戦おう」と隊員の士気を高揚させた。

 群は11旅団を支援するため、北海道大演習場へ前進を開始。集結地占領のため偵察班が現地偵察をし、先行班の誘導で主力を受け入れた後、各施設の位置の選定・開設を実施して、集結地の占領を23日早朝に完了した。

 各中隊は当初、防御支援の任務に向けて各現場へ前進。関係部隊との調整を綿密に実施した後、作業に着手した。

 本部管理中隊=群指揮所・段列の開設・運営▽398施設中隊=11旅団の指揮所構築(LP使用)、デコイの設置▽399施設中隊=96式多目的誘導弾システム用掩(えん)体の構築、10即応機動連隊の防御支援(障害構成)▽400施設中隊=11旅団の指揮所構築(ソイルアーマー使用)、関係部隊の機力支援▽302坑道中隊=道路閉塞、汀線部障害の構成、96式多目的誘導弾システムの掩体構築-などをそれぞれ、29日までに完了した。

7師団の反撃支援へ新任務も

 30日以降、群は7師団の反撃支援のため、新たに障害処理、自走架柱橋による橋梁架設、坑道式陣地の補修などのさまざまな任務が新たに付与された。

 途中、降雨に見舞われたり、敵ゲリラからの妨害などに悩まされることもあったが、全隊員が「一丸」となり、困難を乗り越えて「任務必成」を目標に作業工程を遅らせることなく任務に邁進(まいしん)し、全ての任務を達成することができた。

 12施設群は「引き続き高い意識と高い施設技術能力を駆使し、作戦部隊の任務達成に寄与するため、日々練度向上に励んでいく」としている。

汚染地域を除染する隊員

坑道式陣地の補修(コンクリート吹付)

作戦会議の様子

自走架柱橋の偽装する隊員

自走架柱橋を偽装偽装する隊員

戦車部隊と連携する隊員

総評終了後の記念撮影

汀線部障害(テトラと鋼矢板使用)

道路閉塞をする隊員

旅団指揮所構築(ソイルアーマー使用)


◆関連リンク
陸上自衛隊 岩見沢駐屯地
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