「必勝」の強い気持ち 得意の剣に磨き

 【2022年9月9日(金)2面】 <北海道>名寄駐3即応機動連隊(連隊長・山﨑1陸佐)は8月4日、東京・日本武道館で開催された「第53回全日本青年銃剣道大会」に出場し、青年第2部(23歳以下)で初優勝を果たした。大会では、過去に3普連として青年第1部(24~26歳)の準優勝が最高位で、同駐所在部隊の銃剣道全国大会では初の快挙となった。

 大会は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で令和元年以来3年ぶりの開催となり、青年第2部には全127個チームが参加。団体戦トーナメント方式による3分3本勝負(2本先取)で試合が行われ、先鋒に畑田3陸曹、中堅に寒河江陸士長、大将に白川3陸曹の3人が出場した。

 試合では、先鋒と中堅による鋭い剣により相手を次々と破り、4回戦は13特科隊相手に大将戦までもつれる展開となったが、見事2-1で下した。以降は、大将戦を前に勝利を決める破竹の勢いで決勝まで勝ち進んだ。防衛大学校との決勝戦では、先鋒の下胴により先取した後、続く中堅戦で寒河江士長の積極果敢な2本の上胴により、見事日本一の栄冠を勝ち取った。

個人戦女子は寒河江1陸士が準優勝

 また、個人戦女子の部では、寒河江1陸士が大健闘し、134人中、準優勝の成果を収めた。

 試合終了後、全日本銃剣道連盟会長の番匠幸一郎氏(元第28代3普連長兼名寄駐司令)より激励を受け、選手とともに初優勝の喜びを分かち合った。

 監督の木嶋陸曹長は、「初優勝を飾ることができ、歴代連隊長をはじめ全ての方に感謝したい。大会出場にあたり、必勝の強い気持ちと得意な剣に磨きをかけ、自信を持てたことが優勝につながった。今後も銃剣道を通じて隊員の育成に力を入れたい」と語った。

 駐屯地開設69年間で初の優勝を収めた3即応機動連隊は、「今後、さらなる精強化を図るため各種訓練に邁進(まいしん)していく」としている。

優勝を決めた寒河江優斗陸士長の上胴

表彰を受ける先鋒の畑田龍佑3陸曹

無事に帰隊し連隊長へ報告する銃剣道訓練隊


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陸上自衛隊 名寄駐屯地
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