【2022年9月7日(水)2面】

【さらなる高みへ―訓練の夏】は、暑い季節と隊員たちの気持ちが重なり合った部隊の訓練を紹介する企画です。

野営(重迫撃砲中隊訓練検閲)

“常即一体”で信頼関係を構築

 <広島>海田市駐47普連(連隊長・松本1陸佐)は7月16日から19日の間、原村演習場で令和4年度「第2次連隊野営(重迫撃砲中隊訓練検閲)」を実施した。

 訓練検閲にあたり、統裁官は、「各級指揮官の適時適切な指揮」「常即一体となった部隊行動の実施」「安全管理」の3点を要望。「招集訓練という限られた時間で練成している即応予備自衛官と常備自衛官が訓練検閲で互いの背中を預けられる隊員相互の『信頼関係』を向上させ、互いに『信頼を勝ち取る』ことができるよう、中隊長を核心に検閲に取り組んでもらいたい」と訓示した。

 状況開始後、中隊は、陣地予定地域の安全化を図るとともに、迅速かつ安全に陣地に進入。小隊、各班に速やかに射撃準備を完了させ、所要の工事を開始した。

 敵の化学攻撃、夜間襲撃により戦闘が激しさを増し、各級指揮官の的確な指揮の下、迅速かつ正確な射撃を実施して防御部隊の戦闘を密接かつ継続的に支援した。

 敵砲弾が陣地地域に弾着後、速やかに陣地変換し、射撃準備を完了させたところで訓練検閲の状況は終了した。

 統裁官は、「暑さが増す気象条件の中、飽(あ)くなき執念をもって任務達成のために奮闘したことを大変、頼もしく感じるとともに、47普連の火力戦闘部隊として中隊長を核心に、さらなる精強化を目指してもらいたい」と訓示。中隊は、達成感に満ちあふれた表情を浮かべていた。

 47普連は「訓練検閲で即自と常備自衛官との間に育んだ信頼関係を日々の訓練を通じてさらに深化させていくとともに、部隊の精強化に邁進(まいしん)していく」としている。

120ミリの射撃態勢

襲撃を受けて陣地地域の索敵・安全化を図る隊員

中隊指揮所の状況


◆関連リンク
陸上自衛隊 海田市駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/kaitaiti/

陸上自衛隊 第47普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/macb/47i/index.html


【2面特集記事】
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