南西空施設隊、中空音に第2級賞状
【2022年9月6日(火)2面】 令和3年度の隊員自主募集成果が著しく優秀だった航空自衛隊の部隊などが7月7日、空幕長の井筒空将=写真左=からオンライン表彰式で表彰状を授与された。第2級賞状は、南西航空施設隊(那覇)と航空中央音楽隊(立川)の2個部隊が受賞し、表彰状と盾が贈られた。
また、第3級賞状は、西部航空音楽隊(春日)が受賞したほか、第5級賞状を2航空団(千歳)、航空保安管制群(府中)、飛行教育航空隊(新田原)、幹部候補生学校(奈良)、3術科学校(芦屋)の5個部隊などが受賞した。
空幕人事教育部募集・援護課によると、昨年と一昨年度はコロナ禍で表彰式は実施されなかったが、今年度、初めてオンラインでの空幕長表彰式、懇談が行われた。
井筒空幕長は訓示で、「自衛隊の戦力維持向上のために、本当に尽力してくれたことに感謝したい」と述べるとともに、「空自の全隊員が、『われわれの後輩の獲得はわれわれの手で』の気概のもと、募集に対する当事者意識と危機感を持って各種施策を推進していくことが極めて重要。できうる限りの努力を払うことを期待する」と要望した。
南西空施設隊の松野司令
「若年隊員の母校訪問は提供数も多く、効率よい」
第2級賞状を受賞した南西航空施設隊司令の松野2空佐=写真右=は、「若年隊員による母校訪問は情報提供数も多く、最終的に入隊につながる実績を残していることから、効率が非常に良いと感じている」と述べた上で、「今後も空自の魅力を募集対象者に発信し、隊員自主募集の成果へとつなげていきたい」と抱負を語った。
隊員自主募集は、少子・高学歴化により自衛隊を取り巻く募集環境が極めて厳しい状況下で、部隊などで勤務する隊員各自が主体的に募集対象者の情報を収集し、地本へ情報提供する活動。
令和3年度は、昨年から引き続くコロナ禍による募集活動の制限を余儀なくされる中、空自全体で2094件の情報が寄せられ、732人の入隊へとつなげた。